はじめに

どんな学校で第二外国語が学べるのか

実は、第二外国語も第一外国語と同じで、やはり”海外体験”が何といってもモノを言います。学校で第二外国語を用意しているところはカトリック校に多いのですが、武蔵のように「海外雄飛」を校是の一つとしているところも、昔から講座が設けられています。少し以下に拾ってみましょう。

青山学院(高)、穎明館(高1)、桜美林、大妻中野(高)、学習院(高)、学習院女子(高)、吉祥女子(高)、共立女子(高)、実践女子、芝工大、渋々(希望者)、城西大城西(高)、昭和女子大昭和(高2)、白百合、成蹊成城学園(高)、星美学園(高)、玉川学園(高)、中大附属(高3)、東京女学館(国際学級)、桐朋女子(高)。獨協(高)、雙葉(高)、文化学園杉並(高)、文教大付(高3)、武蔵、明中八王子(高3)、立教池袋(高)、和光(高)、早稲田、国本女子(総合)、藤村女子(高3)、カリタス、関東学院(高)、慶応普通部(中3)、慶応湘南藤沢(高3)、湘南白百合(高)、清泉(高2)、中大横浜、日本女子(高3)、青山学院横浜英和(高)、横浜雙葉(高)、函嶺白百合(高2)、暁星国際、渋幕、千葉国際(高2)、東京学館浦安(国際)、二松学舎柏(高)、麗澤(高3)、獨協埼玉(高)、立教新座(高)、自由の森学園(高)、学大国際中等、都立桜修館(高)、都立小石川(高)、都立立川国際(高)

第二外国語を学べるのは、カトリックや大学付属高校に多くみられることがわかると思います。掲載したのはカリキュラムに入れている学校で、成績もつきます。必ずしもフランス語、ドイツ語などに限らず、中国語などのこともあります。学校によってはいくつもの言語講座があるところもあります。

欧米の大学生は、卒業時に複数の外国語を習得していることも珍しくありません。我々は、中国人という語学に極めて堪能な隣人をもち、加えてアジアでも英語習得率さえ上位にない国に住んでいますから、子どもたちのモチベーションの点でハンディがあるのかもしれません。

一方で、日本語と同じ語順のコトバをもつフィンランドの英語教育(『フィンランド人はなぜ英語教育だけで英語が話せるか』米崎里著 亜紀書房刊)の成功は希望を抱かされますし、「ヒッポファミリークラブ」のように多言語を楽しく学ぶ民間の息の長い活動などにも励まされます。

外の世界への窓をあけるツールはインターネットが出現して激変しました。自動翻訳も進化しました。これらをいかに言語活動に結び付けるか、今は難しいステージだと思います。

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