はじめに
どんな学校で第二外国語が学べるのか
実は、第二外国語も第一外国語と同じで、やはり”海外体験”が何といってもモノを言います。学校で第二外国語を用意しているところはカトリック校に多いのですが、武蔵のように「海外雄飛」を校是の一つとしているところも、昔から講座が設けられています。少し以下に拾ってみましょう。
第二外国語を学べるのは、カトリックや大学付属高校に多くみられることがわかると思います。掲載したのはカリキュラムに入れている学校で、成績もつきます。必ずしもフランス語、ドイツ語などに限らず、中国語などのこともあります。学校によってはいくつもの言語講座があるところもあります。
欧米の大学生は、卒業時に複数の外国語を習得していることも珍しくありません。我々は、中国人という語学に極めて堪能な隣人をもち、加えてアジアでも英語習得率さえ上位にない国に住んでいますから、子どもたちのモチベーションの点でハンディがあるのかもしれません。
一方で、日本語と同じ語順のコトバをもつフィンランドの英語教育(『フィンランド人はなぜ英語教育だけで英語が話せるか』米崎里著 亜紀書房刊)の成功は希望を抱かされますし、「ヒッポファミリークラブ」のように多言語を楽しく学ぶ民間の息の長い活動などにも励まされます。
外の世界への窓をあけるツールはインターネットが出現して激変しました。自動翻訳も進化しました。これらをいかに言語活動に結び付けるか、今は難しいステージだと思います。