はじめに

経済予測より大切なこと

ではこの様な社会情勢の中、いつ転職活動を行うのがベストなのか? 私は、転職を考えているのであれば、「今すぐ」にでも始めることをおすすめします。

なぜなら、転職を有利に進める前提には、今まで説明してきた経済環境に加えて、年齢があるからです。志望者は年齢を重ねれば重ねるほど、転職活動は成功しづらくなる、という残酷な現実を忘れてはいけません。

2021年は景気が回復しているかもしれない。でも、回復していないかもしれない。それは、政府にもエコノミストにも、誰にもわかりません。

でも、どんな能力の高い人にも、確実に訪れる転職リスク。それが、年齢リスクです。であれば、転職したい人が景気回復するまで待ってしまうと、無駄に年齢を重ねてしまうかもしれません。

以上のことから、転職を考えているのであれば、未来予測をするべきではありません。意外かもしれませんが、「まず動いてみる」。これが転職活動を成功に導くコツです。

転職活動は、労力こそかかりますが、お金がかかるわけではありません。転職には「実際行ってみたら、ブラック企業だった」などのリスクもありますが、転職活動はリスクゼロです。

何社もエントリーをして落ちたら、当然落ち込みますが、失うものはありません。むしろ、「自分の市場価値のリアルな現実を得た」ともいえます。その結果、今いる会社でがんばって結果につながることもあるでしょう。

反対に「自分なんて……」と思いつつ、エントリーしたら、あれよあれよと収入アップと職場環境の改善も見込める「良い会社」の内定を勝ち取ることだって起こりえます。

この様な状況だからこそ、緩やかでも良いので、まず転職活動を始めてみるのをおすすめします。コロナ禍でも、「良い転職」をしている人はいるからです。

未来の転職市場状況は、誰にもわかりません。ならば、転職を考えている人は、いたずらに年齢を重ねないうちに、とにかく行動を起こしましょう。転職活動を行ったところで、基本的にかかる費用もリスクもゼロ。転職活動=転職、ではありません。ぜひ今のうちから、未来を作るキッカケを起こしましょう。

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