はじめに

現在の家計の問題点は「共通口座」が小さいところ

同棲時代から、月々10万円ずつを「共通口座」に入金して、その口座から家賃や水道光熱費を支払っていたのですね。現在の共通口座の収入支出はこんな感じになります。

「共通口座」
●収入:20万円
・10万円×2人=20万円

●支出:19万3,000円
・住居費:12万1,000円
・食費:4万円
・水道光熱費:1万2,000円
・その他:2万円

ただし、結婚後の暮らしはそんなに単純ではありません。家具や家電を購入することや、親せきや友人とのお付き合いもあるでしょう。二人で遊びに出かけたり、外食をしたりすることもあると思います。そんな風にその他の支出があるときには、「必要な時に各自で出し」て、月末に家計簿アプリに入力して、その後の支出で調整しています。

そして、携帯代、保険代、娯楽費、プレゼント代、貯蓄などについては各自の支出となっていて、それぞれ「夫用」「妻用」のお財布で管理しています。

現在の家計管理の問題点は、どれも明確な予算が決まっていないことにあります。「共通口座」の予算はいちおう決まっているものの、追加の収入や支出があることを前提としていますし、そのたびに夫や妻の口座も影響を受けています。

お互いが自由に管理する「夫用」「妻用」の口座があるのは構いませんが、今後は現在よりも「共通口座」のサイズをいまよりも大きくして、将来のための貯蓄と、その他の支出を可視化することが重要です。

出産と住宅購入を5年後に想定してみる

現在、ご相談者さんは28歳ですが、ご主人は42歳。14歳の年の差があるご夫婦という事で、ご相談者さんは出産やマイホーム購入についても、早めに考えておきたいという事でしたね。そこで、5年後に第1子の出産とマイホーム購入を両方とも実現すると仮定して、ざっくりと未来年表を作ってみると、このようになります。

図

いかがでしょうか。具体的に年齢で見ると、現実的に考えることの重要性がわかるのではないでしょうか。

住宅購入を考える場合には、一般的に頭金として物件価格の2割の金額を用意するとよいとされています。頭金があるほどローンの選択肢が広がりますし、万が一、購入後に住宅を手放すことになっても、借入が少ないほうが売却しやすくなるからです。

仮に3,500万円の物件を買うとした場合、その2割は700万円、1年あたり140万円を5年間で貯める計算になります。

年間140万円の貯蓄をするために、毎月12万円ずつ貯蓄をしていきましょう。現在、ご相談者さんの方が収入が高いようですから、ご相談者さんが毎月8万円、ご主人が4万円ずつ積立していくのではいかがでしょうか。二人合わせて月額12万円、年間144万円を積立すると、5年間で720万円が貯められます。

教育資金は住宅購入のあとで集中して

もう一つのライフイベント、お子さんの教育資金については、住宅購入が終わってから集中的に取り組んでいけばいいでしょう。お子さんの教育資金としては、大学に入学する18歳までに500万円を目途に準備していきます。

住宅購入後も今まで通りに12万円の貯蓄を継続し、そのうちの一部を教育資金用にしましょう。毎月3万5,000円ずつ積み立てすると、1年間で42万円、12年間で504万円が貯められます。残った8万5000円については、住宅ローンの繰り上げ返済と老後資金用に分けて貯めていきましょう。