はじめに
再び自由に海外旅行ができる日はいつ?
―今後、どの段階で、海外旅行が再び盛り上がるとお考えでしょうか。
長尾:しばらくは厳しいだろうという見立てが正直なところです。日本はもちろん、海外の渡航先の状況が良くなっていくにつれ緩やかに戻ってくるだろうと思っています。
黒永:なかなか先が見えませんので、「オンライン・リモートツアー」として、ハワイの観光で欠かすことができない史跡巡り、ハワイ王朝期の登場人物を、ゆかりの地と合わせてオンラインで巡れるサービスをご提供したり、国内での新しい旅のカタチを提案したり……様々な新しい試みを実践しております。
ジャルパックが9月より打ち出した「オンライン・リモートツアー」
ウィズ・コロナ時代の旅行会社のあり方とは?
―では、実際に事態が元に戻ったとして、未来の旅行会社のあり方をどのように考えておられますか?
長尾:特に近年は、旅行会社同士での競争が激化していました。また、インターネットの普及により、どの国の航空会社、ホテルも直接お客さまに販売できるようにもなりました。
これに加え、旅行される方のニーズも多様化しているので、これまで以上に「旅行会社ならではの付加価値」というのを強く打ち出していく時代になるだろうと思っています。
前述のようなハワイのホテルの部屋を買い取り、部屋番号ごとに販売するというような例もそうですし、旅行会社だからできることを増やしていかないといけないと思っています。ウィズ・コロナ時代、アフター・コロナ時代においては、安全・安心をさらに徹底し、サービスをご提供することが課題だと考えています。
(写真はいずれもジャルパック提供)
<文:松田義人>