はじめに
コロナ支援で期間限定のお礼品が登場
そんな中、新型コロナウイルスの影響を受ける自治体や事業者による、様々な取り組みが始まりました。その一つが、ふるさと納税のお礼品の内容を期間限定で変更する動きです。
ふるさと納税は、寄付先の自治体を支援するだけでなく、お礼品を扱う事業者の売上も支えることにつながります。以前から、災害時などに敢えてお礼品がある寄付をすることで、地域の生産者支援を行うという取り組みがありました。
例えば、2018年8月に発生した北海道胆振東部地震で震度7を観測し、広域にがけ崩れが発生した北海道厚真町。町内でジンギスカンを扱うお礼品事業者には、震災直後からお礼品の申し込みが急増し、通常期の5倍以上の申し込みが集まったそうです。
震災後は来客数も激減し、電話での直接注文なども減ってしまっている状況でした。そんな中でのお礼品の発注に救われたということです。
お礼品がボリュームアップ?
少しでも地元業者への経済的影響をやわらげたいという狙いで、複数の自治体・事業者で、通常よりも寄付額を低く設定したり、寄付額はそのままで内容量を増やしたりする動きが始まりました。
特に4月以降、緊急事態宣言で外出自粛が呼びかけられたこともあり、寄付者のお家時間を応援しようという動きが盛んになりました。さとふるに登録されているお礼品の中で、「応援」「支援」がタイトルにつくお礼品の数は、2020年3月~5月で約24倍増加。ふるさと納税を通じた「応援消費」を呼び掛ける機運が高まりました。