はじめに

米大統領選後の相場はどうなる?

それでは今年これから、年末、年度末までの相場はどのように変動するのでしょうか。

米大統領選挙は、11月第1月曜日の属する週の火曜日に実施されると決められています。そこで、「11月から年末、さらに翌年の3月」までについて、米大統領選挙の年の傾向がどうなるかも見てみましょう。ここでも過去の株価の騰落率を平均しています。

結果は、年末、翌年3月の年度末まで堅調な推移となりました。

やはり大統領選が終わり政治的な不透明材料を超えて相場が落ち着きを見せるからでしょう。また大統領の所属する政党が共和党、民主党いずれのケースの平均騰落率にも大きな違いがありませんでした。

今回は米国大統領選の主なアノマリーを紹介しました。ほかにも例えば、“大統領が再選されたケースとそうでないケース”や“所属政党が変わったケース”などの違いで分類したり、為替相場との関係を捉えて考察するものなどもあります。

ただ、あくまでもジンクス(アノマリー)ですから、ケースの詳細を深堀りするよりも、平均的な傾向としておおまかにとらえておくことをお勧めします。今回はコロナ禍のなかでの大統領選となり、いつもの選挙とは環境が大きく異なる面もあるでしょう。

しかし過去の傾向からは、いずれの政党の大統領が勝っても、日米ともに大統領選というビッグイベントを超えたことで、来年に向けて堅調な相場となるアノマリーは頭にいれておく必要があるでしょう。

<写真:ロイター/アフロ>

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