はじめに
対策ソフトも有効
上記2点の対策をしても不安が残る場合は、詐欺対策ソフトを導入するのも一手です。同社が提供するソフトは、不用意にフィッシング詐欺サイトなどへ不用意にアクセスしてしまった場合でも、コンテンツ内容をリアルタイムで検査し自動的にブロックしてくれるそう。精巧に作られたフィッシング詐欺サイトであっても、AI検知技術によって安全を高めてくれるそうです。
同社のフィッシング詐欺対策ソフト「詐欺ウォール」のイメージ図。フィッシング詐欺サイトを検知し、不用意にアクセスしないよう促してくれます
また、SMSのネット詐欺対策に特化したアプリもあります。例えば、スマートフォンに届くSMS/MMSメッセージを解析し、詐欺の危険性を感知し、怪しいものは「迷惑メッセージ」タブに振り分けて隔離してくれるというものです。
わずか1ヶ月で15倍も膨れ上がったサイバー攻撃
また、同社によれば、インターネットを介した犯罪はフィッシング詐欺サイトなどの一般ユーザー向けだけでなく、特定の人物、企業、国などを破壊するサイバー攻撃も増えていると言います。
攻撃のケースは様々ですが、社会情勢が不安定な国をさらに混乱させるためのもの、
世界規模のイベントが開催される国へのサイバーテロとしてのものなどがあります。今年は新型コロナウイルスの感染拡大によってサイバー攻撃が増えており、パンデミックが深刻化した今年3月と、4月とを比べてみると、約1ヶ月で15倍にも急増しました。
2020年3月14日のサイバー攻撃被害図。日本への攻撃件数は10件でした
2020年4月18日のサイバー攻撃被害図。4月に入ってからの攻撃件数は153件と15倍にも増加
※参照元「Bitdefender Mid-Year Threat Landscape Report 2020」
それまで犯罪者が重点を置いていたマルウェア(不具合を起こす意図によって作られたソフトやプログラム)の高度化ではなく、パンデミックの混乱を悪用し、特定の企業、国などを破壊する作戦を行うようになったのが特徴のようです。
下のサイバー攻撃を受けた国を見るとわかるように、この時期に特に新型コロナウイルス感染拡大が深刻化した国と地域で増えていることがわかります。