はじめに
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、48歳、会社員の女性。コロナ禍で趣味の海外旅行に行けず、そのぶん貯まっていく普通預金をどうしていいかわからないとのこと。FPの伊藤亮太氏がお答えします。
私は仕事が好きで辞めるつもりはないのですが、夫の年収が2年後に70%になるため、貯められる間はガンガン貯めたいと考えております。
【相談者プロフィール】
・女性、48歳、会社員、既婚
・同居家族について:
夫(58歳) 会社員 月手取り45万円
私 会社員 月手取り 22万円
長男(24歳) 会社員
次男 中学1年生(13歳)
・住居の形態:持ち家(戸建て)
・毎月の世帯の手取り金額:67万円(長男含めず)
・年間の世帯の手取りボーナス額:370万円
・毎月の世帯の支出の目安:40万円
【毎月の世帯の支出の内訳】
・住居費:なし
・食費:12万円
・水道光熱費:4万円
・教育費:6万円
・保険料:1万円
・通信費:3万円
・車両費:1万円
・お小遣い:3万円
・その他:10万円
【資産状況】
・毎月の貯蓄額:27万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:270万円
・現在の貯蓄総額:6,000万円 (子ども用1,000万円除く)
・現在の投資総額:6,000万円のうち3,000万円
・現在の負債総額:なし
伊藤:ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。
まず、現状から推測すると、毎年の貯金額はおよそ600万円ほど。これがあと2年続く予定ですね。単純に計算すれば、貯蓄総額が7,200万円となります。その後、旦那さんの収入が70%になった場合、現状の生活を維持されるとなると、毎月の貯蓄額は10~15万円ほどに減ることになると考えられます。そのまま毎月10万円ほど貯蓄ができたとして、ボーナスもやや少なく見積もり貯蓄が150万円ほどできるとし、旦那さんが65才まで継続して働くとした場合、2年後からの貯蓄は毎年270万円、5年間で1,350万円貯蓄できることになります。
この結果、合計で8,350万円ほどの貯蓄となります。退職金も出るでしょうから、ある程度余裕のある老後を迎えることができるのではないでしょうか。