はじめに
売り主と買い主が直接やりとりをする「不動産掲示板」
というわけで、第2におすすめするのは、不動産情報を売主と買主が直接やり取りできる交流サイト、「不動産掲示板」での情報収集です。こちらの方がサラリーマンにとって、ハードルが低いでしょう。代表的なサイトに「家いちば」や「不動産お見合い本舗。」などがあります。
ここには、何らかの事情で手放したくなった不動産の情報が載っています。「売り主」と「買い手」がネット上で直接やり取りする様子は、「不動産版メルカリ」といったイメージでしょうか。主な流れは、次の3ステップ。
・売主が情報を出す
・買主と直接条件などに関し、ネット上でやり取りする
・最後は不動産業者が契約をさせて完了
同じように一般の方が直接的に物件情報を出すサイトとしては、各自治体が提供している「空き家バンク」があります。「(探したい県や市町村名) 空き家バンク」で検索してみてください。最近では、ほとんどの地方自治体で取り組んでいます。
これらのサイトでは、不動産仲介業者が介在しない分、プロの相場観や常識にとらわれない、一般人の値付けによる格安ハウスが転がり出てきたりするのです。
ただ、「その値段では売れませんよ」などというプロのアドバイスもないため、常識にとらわれない「割高な物件」が転がっているので、要注意です。
2.「格安マイホーム」は作り出せる
不動産掲示板や空き家バンクでいい物件が見つかったが、値段が高い。そんな場合でも、あきらめる必要は全くありません。不動産ならではの「裏ワザ」があります。それは「指値」です。
不動産は相対取引なので、あなたも値段をつけていいのです。売主さえ合意してくれれば、あなたがつけた値段で売ってくれるのです。
そうはいっても、「先方は、なかなか納得してくれないのでは?」と感じる方もいるでしょう。そんなあなたに、最強の武器をお渡しします。それは、「現金指値」です。
「現金で買うので、〇○○万円で」
これは、一般の不動産屋さんにも高い効果が期待できます。実際、大手の戸建て買取再販事業者も、この現金指値をよく使っています。現金指値は、業者間では一般的に「表示されている家の価格を3割下げさせる威力を持つ」といわれています。
現金指値は、キャッシュに余裕のある方に限られますが、中古物件を買う予定のあるサラリーマンは、覚えていて損はないでしょう。