はじめに

目標達成には毎月いくら貯金すればよいか?

現在、貯蓄は1,400万円とのことですが、貯蓄(資産総額)とご相談者さまの記載があったので、投資の500万円は貯蓄1,400万円に含まれているものとして計算をしていきます。

1,400万円を3,000万円にするには10年で1,600万円を貯めたいということですね。毎月10万円ずつを複利で5%で運用できたら1,552万円になるので、近いところまで到達するかもしれないですね。投資でなく、貯蓄で貯めようとすると、毎月13.3万円ずつ貯蓄が必要になります。税制優遇の枠をご夫婦ともに満額使い切っているとのことですので、つみたてNISAで毎月3万3,333円×2、iDeCoで2万3,000円×2を投資に回しているので11万2,666円ということと思います。

現在「毎月5万円から15万円資産が増えている」と情報を頂いてますが、「75万円の手取りに支出が55万円」とも記載があり、多少整合性がとれないのですが、「iDeCoは年金」と割り切っておられて資産としてみていないのであれば、つみたてNISAでで6万6,666円+現金貯蓄が、貯まるときと貯まらないときがあるということでしょうか。この辺が曖昧なので、計算がぶれることはご了承ください。

どちらにせよ、目標達成には、前述の通り少なくとも毎月10万円以上はフリーキャッシュフロー(自由に使うことができるお金)が必要でしょう。奥様が復職されると5万円ほど手取りが増えるかと思いますし、また、奨学金の返済が終われば少し家計が楽になってくると思います。その時まで、少しでも改善ポイントがないか見ていきたいと思います。

家計の無駄はあるか?

通信費や保険なども低く抑えられており家計の無駄はそれほどないかと思いますが、食費が14万円というのは少し改善できるように思います。奥様が産まれたてのお子さんのケアでなかなか自炊が難しいかもしれませんが、ご主人が自炊に協力するなども方法としてはあるかもしれません。また、日用品、医療費、交通費、レジャー費、衣服美容などの費目を管理されておらず使途不明金になっているように思います。不明な支出がなくなるよう、細かく家計簿アプリなどで確認する習慣ができると良いと思います。

上記から、大きな改善ポイントはないですが、家計のコントロール力を高めていくことで10年で合計3,000万円の貯蓄の実現可能性は高まると思います。

続いて、教育費についてと、不動産投資、住宅の買い替えを考えた場合のポイントをお伝えしていきます。

ジュニアNISAだけに頼った教育費は危険

ジュニアNISAは、制度変更に伴い、2024年以降いつでも引き出すことができるようになったので使い勝手もよく、お子さんが小さいうちは教育費をつくるのに向いている制度と言えると思います。以前は、子どもが18歳になる年の前年の年末まで引き出すと税金が発生するという仕組みでしたが、ジュニアNISA制度が延長しないことが決まったため、2024年以降はいつ引き出しても増加分に税金がかからない制度になりました。この辺も学ばれているので、できる限り税額控除が受けられる制度を利用しようと考えていることと思います。

ただ、ジュニアNISAだけで教育資金を作ろうとすると、いざ必要なときに不況になっていると予定の学費に満たなくなることもあり得るので、現金で貯める部分と運用とのバランスを取られると良いと思います。

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