はじめに

家計管理は夫婦で取り組む

相談者さんは支出管理を細かくしたいのに、妻がなかなか行動してくれないので、「妻が協力してくれない」と思っているようですね。確かに支出を減らしてお金を貯めたいと伝えても「できない」といわれてしまうと、がっかりします。

ですが、なぜ妻は「できない」というのか、考えてみましょう。妻はパートをして、家事、子どもの世話、お母さんの世話をしています。相談者さんは仕事があるのでそれで手一杯と思っているかもしれませんが、妻は妻で精いっぱいで、お金のことまで気を回せないのかもしれません。この辺りを話し合ってみましょう。

単に面倒だというだけでやらないのと、やることが多くて考えるゆとりがないのでは、取れる対策も異なるでしょう。まずは協力してくれないことを嘆くよりも、妻の置かれている状況やどうしてできないのかを知り、サポートできるところを見つけていくことが大切であると思います。

お互いに不足しているところを補えると、やがて家計のことも価値観も共有でき、よりよい家計づくりができるでしょう。お金も貯まりやすくなっていくことでしょう。

大雑把な取り組みで管理できる方法を考える

相談者さんの家計は、突出した支出はないものの、全体的に多めであると感じます。ここが相談者さんが改善したいところなのでしょう。

今、疲れる、もうできないと思っている妻に、今以上のことをやってもらおうとしても無理です。家計の共有を図りながら、大雑把に支出を管理できる方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

例えば、食費などの日々使うお金は「1週間の予算管理」で管理します。毎週決まった曜日に予算を入れるだけですので、お金が減るスピードが見えやすい点が管理しやすいポイントです。予算をオーバーした週は翌週の予算から前借し、余った週は貯金したり、好きなものを買ったり自由に使ってかまいません。

また、通信費や生命保険料などの固定費の見直しは、努力をしなくても支出削減効果が続くのでお勧めです。通信費は使い方に合わせて契約プランや通信会社を見直します。生命保険料は家族に必要な保障が備わっているか、過剰な保障はないかを見直します。

このようにして、手間は少なくとも効果的に支出を削減できるようにしてみましょう。

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