はじめに

投資を始めるための「原資」をどう準備する?

さて、投資を始めたいということですが、その投資をするためのお金はどこから出す予定でしょうか。今のところ貯金は財形の80万円。毎月の家計は赤字なので家計からはねん出できませんし、赤字補てんと欲しいものを購入するために使うボーナスからもねん出することは難しそうです。

では、どうするとよいのか。当たり前のことですが、毎月の家計を黒字にし、貯金を増やせる家計を作りましょう。そこができないから投資をしたいとおっしゃるかもしれませんが、今のままでは貯金もできず、投資もできないという状況が続くだけです。毎月の支出は教育費、交際費、被服費など、生活に必要な支出というよりは楽しむための支出が多いようですので、引き締めることを検討してください。ボーナスも、使い方を検討し、浪費してなくなってしまったということがないようにしましょう。

毎月が黒字になると、ボーナスから生活費の補てんをしなくて済みますから、何か一つ欲しいものを購入したとしてもボーナスを残すことが可能になります。すると貯金はたまっていきますし、投資を始めてもよい条件にも早く近づくことができます。

投資を始めるには、生活防衛資金がある程度できてから。

投資を挫折せずに続けるには、この先、職を失ったり、病気をしたとしても生活を維持するためのお金を持ち合わせていないと、継続できません。せっかく投資をしても、損失を出したまま、やむを得ず手放すことになるなら、投資をしている意味が損ねてしまいます。

いくらくらい現金を貯めておくべきかというと、サラリーマンであれば月の生活費の7.5カ月から12カ月分ほどの貯金が最低でもあってほしいものです。このくらいあると、万が一の時も収入状況を立て直すまで、なんとかしていけるのではないかと思います。これでも不安という場合は、現金だけの持ち過ぎに気をつけ、もっと持っていても良いとも思います。

この貯金は3つの袋をイメージして貯めていきます。1つ目は「使う袋」。毎月の生活費を安定させ、次の袋に影響を出さぬよう、イレギュラー支出をカバーできることも想定し、1カ月の生活費の1.5カ月分を入れておきます。ここがしっかりできたら、使う袋からあふれる金額を「貯める袋」に移します。貯める袋は最低でも6カ月分以上必要です。他に2~3年のうちに使う予定のあるお金が必要なら、これとは別に貯めます。ここが貯まったら、ようやく投資ができる「増やす袋」に移ります。

貯金と並行させるなら長期分散投資を

もし、いま考えている投資が個別銘柄への投資であれば、しっかりと増やす袋にお金が貯まってから始めることを推奨しますが、お金を貯めるのに時間がかかってなかなか始められないという場合は、貯金をしながら投資を並走させるという方法もあります。この場合お勧めなのが長期分散投資です。また知識が十分ではない初心者の方にもまずは長期分散投資がお勧めしています。初心者が個別株への投資して、簡単に一獲千金を狙えると思ってはいけません。