はじめに

早期リタイアを目指して、1棟目は中古RC

――多額の借入れに対してはどのように考えました?

借金は怖いけれど、学んでいくうちに「物件選びさえ間違えなければリスクは限定的」と理解しました。だから踏み込めたのです。そのときは6棟を持って6億円の資産で6,000万円の家賃収入を得たいとイメージしました。そう考えると区分所有マンションでは実現不可能となるため、1棟投資に切り替えたのです。

――物件情報の探し方は?

不動産業者への問合せです。とにかく数をあたりました。今より安い物件がある時代でしたが、そんなに簡単には見つかりません。不動産業者へ「利回り10%の物件を……」とお願いしたら、「素人が寝ごと言うな」と嫌味たっぷりに言われました。ある不動産会社からは電話で、「こっちは本気なんだぞ、なめるな!」と怒鳴られたこともあります。今なら相場があることが理解できますが、当時は「どうして本に書いてある通りに買えないのだろう?」と不思議でした。それでも叱責されながら開拓していくうちに、話を聞いてくれる業者さんが何社か出てきたのです。

――1棟目はどのような物件でしたか?

自分で開拓した業者から紹介された案件で、愛知県の豊田駅から徒歩10分圏内にあります。RCで築17年、利回りがその現況で10.8%、満室にすれば11%くらいあったのです。2面道路で土地も160坪くらいある大きな物件です。価格は1億1,000万円です。今だったら安いと思えるけれど、なにしろ1棟目だと大きいです。最初の売出し価格は1億2000万円だったので、指値を入れて1億1,000万円になりました。

――これは絶対に買おうと決めたわけですね。

はい。「こんな物件は絶対に出ないし、これはなんとか通さなければ!」と融資のために走り回ったのですが、見事にみんな断られました。というのも当時はサブプライムショックの影響で、もう融資が閉じられており、今と同じような状況です。私は「融資は金融機関も協力してくれる体制なので大丈夫でしょう」と大口をたたいてしまい、今さら後には引けません。