はじめに
ウォシュレットの掃除ってどのくらいの頻度ですべき?
ウォシュレットのノズルまわりの掃除は、目安として、月に一回程度はしておくと良いでしょう。リモコンに「ノズルお掃除」スイッチがあるかと思います。取扱説明書をよく読み、正しくお掃除してあげてください。
便座や便器本体は、汚れに気がついた時点で直ぐにお掃除することを心がけることが良いと思います。汚れが酷くなってからのお掃除はなかなか落ちなかったりしてとても大変ですが、普段からこまめに掃除していれば、水で濡らして充分に絞った柔らかい布で拭き取るだけで汚れは落ちるでしょう。汚れが落ちにくいときには、台所用中性洗剤を使ったお手入れをメーカーでは推奨しています。一部のトイレ用洗剤は研磨剤が含まれているためです。また、間違っても酸性のケミカル剤は使わないこと。
塗装の変色や剥がれ、各部の錆や腐食につながりかねません。硬いブラシやフッ素系の洗剤などを使うこともNGです。特に注意すべき部位は便座の合わせ目でしょう。便座は、内部にプリント基板や配線、ヒーターを内蔵させるため、上下に分割して形成された便座を結合させる「モナカ構造」の製造法が採用されています。結合部分に酸性のケミカル剤などが浸透すると、便座塗装面の剥離や内部腐食を起こす原因となります。結合部分を消し込んだタイプであっても同様に注意しましょう。
また、電源プラグも見落とされがちですが、ホコリが溜まると発火する恐れもあります。取扱説明書をよく読み、お掃除の際には忘れないように注意しましょう。
脱臭機能、本当に臭いは消えるの?
便座付近にファンモーターが据えられています。扇風機の羽を逆にした形状となっているため周辺の悪臭を吸い込むことができます。
吸い込まれた悪臭は脱臭フィルターを通過しますので、ここで悪臭が取り除かれる仕組みとなっています。トイレルームの悪臭は主にアンモニア、硫化水素などが原因です。これらの悪臭を取り除くために、セラミック系の脱臭触媒が使われていることと思います。セラミック系の脱臭触媒は、アンモニアや硫化水素を分解することに長けていますが、食品や食材そのものの臭いを分解することは難しいので、大蒜の臭いなどを除去することはできません。