はじめに

スクリーニングの方法

では、「良いアクティブファンド」を選ぶ方法について考えてみましょう。

私は「投資信託事情」という、投資信託の専門雑誌を定期購読していますが、この雑誌を購入すると、投資信託事情に掲載されている全ファンドのエクセルデータをダウンロードできるので、これをデータベースとして使います。

といってもすべてのファンドのデータを使う必要はありません。あくまでも日本株に投資するアクティブファンドを選ぶだけですから、「国内株式・大型・ブレンド型/割安型/成長型」と「国内株式・中小型・ブレンド型/割安型/成長型」という2つの分類に含まれているファンドのみを対象にします。このうち前者の分類にインデックスファンドが含まれています。

エクセルデータをダウンロードしたら加工していきます。といってもそんなに難しいものではありません。不要なデータをカットしたり、並べ替えたりするだけです。過去5年の成績で比較したいなら、5年の運用成績を持たないファンドはすべて削除します。過去10年で比較するなら、ファンド数は相当程度削除できるでしょう。

削除したら自分の好きな運用期間の成績でランキングをします。エクセルなら「降順」で並べ替えれば簡単にランキングが作れます。

また月末純資産もデータに入っているので、たとえば純資産総額50億円未満のファンドは買わないのであれば、50億円未満のファンドもすべて削除します。
あとは出来上がったランキングのなかで、インデックスファンドのデータだけを色付きにしておくと、インデックスファンドを上回る成績のアクティブファンドがどれなのか、一目瞭然で分かります。

なお、この作業は1ヵ月分だけでなく、複数月で行えればより精度が上がります。毎月でなくとも、たとえば隔月で同じ作業を行って、常に上位にいるファンドがどれなのかをチェックしておくのです。

ちなみにこのスクリーニング方法は、投資信託事情を購入する必要があるので、誰にでも出来るものではないという点は大変申し訳ないのですが、興味がある人は是非、投資信託事情を購入してみて下さい。宣伝をするつもりはありませんが、エクセルデータで全ファンドの運用成績をダウンロードできる、唯一の情報源のはずです。

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