はじめに

65歳で住宅ローンを完済した場合はどうなる?

単純計算では、20万円-5万6,000円=14万4,000円が65歳以降の支出額となりますので、毎月4,000円の赤字が出てしまう計算になります。

たとえば、65歳から90歳までの25年間の不足額の合計金額は、4,000円×12月×25年間=120万円となります。

住宅ローンを払い続けるか、一括返済するか、どっちにする?

相談者様が今のペースで65歳まで働き続けるのなら、住宅ローンの返済を続けても、一括返済しても、生活は維持できます。本稿のシミュレーション上では厳しめに設定していますので、実際の住宅ローン金額を踏まえて、改めてシミュレーションしてみてください。

ここで重要になるのは、相談者様のお気持ちです。

一括返済をして預貯金が減ってしまうのは不安かもしれませんが、65歳以降、毎月、赤字の家計に預貯金から補てんするのも、精神的に負担になります。頂いたデータから推察すると、60歳を目途に一括返済してもいいかもしれません。本来、一括返済をする場合、できるだけ早く行うことで節約効果も高くなります。とはいえ、不安がぬぐえないのなら、一括返済を先送りしても良いでしょう。

ここでは、一般的な話のみになってしまいましたが、介護が必要になったときのことや万一のときには誰を頼るのかを考えながら、運用を含めて、総合的に判断するようにしてください。

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