はじめに

今後のマンション市場は今まで以上に二極化していくと私は考えます。

この二極化は都心と近郊・郊外ということではなく同一エリア内での二極化です。

同じ沿線、行政区でもA駅は人気、一つ先のB駅は不人気などミクロの世界での二極化です。同じ駅でもAマンションは人気、Bマンションは不人気ということも今以上に数字として出てくることでしょう。

売れている新築マンションの具体的な物件名を出すとソライエグラン流山おおたかの森、幕張ベイパークスカイグランドタワーです。
幕張ベイパークスカイグランドタワー

どちらの物件にも共通することは物件周辺に商業施設、保育園や小学校などが整っておりミクロの世界でほとんどのことを済ますことができてしまうことです。それでいて都心まで電車で30分ほどと通勤もそれほど苦労がありません。

近郊・郊外に住むなら車を所有するのが当たり前という考えはマンション市場においては薄くなってきました。車なしでも満足な生活ができる街力でなければどのエリアでもマンションは売れない時代です。もちろんどこに住もうと車があれば便利ですが、なくても不便でないかは重要です。

上記2物件のマンション価格は3,000万円台、4,000万円台が主ですから平均的な収入でも手が届きます。マンション単体で見た際には同じ駅で買うなら大規模マンションのほうが「出口」も見えやすく、コストパフォーマンスにも優れることが多いです。大は小を兼ねるのがマンションと考えます。

最寄り駅でほとんどのことを済ますことができ、そのエリア内で目立つマンションはコロナ禍においても人気です。私は今回取り上げた物件のことを「おばけ物件」と呼んでいます。

なぜかというと新築マンション市場全体を見れば売れ行きが良いとは言えず、かつ明るい未来は見えないからです。その分、目立つ物件に人気が集中しているともいえます。

建築費が高騰しておりマンション価格が上がってしまう。でも検討者層の収入は上がらない。どうにか売れる価格に抑えるために部屋を狭くして設備仕様も抑える。それで売れるかと言えばそうではないでしょう。住宅購入検討者もしっかりと調べる時代です。ただ新しいことだけを売りにしても響かない時代が来ていると考えます。