はじめに
受験校ごとの対策をする貴重な時間
そもそも指導のための資料の整理を親がしておき、その整理に基づいてわが子に何をどのくらいの時間で学習をすすめられるかスケジューリングするのが一仕事です。
こうした資料作りをするのは、入試問題が「誤答誘導」だからです。同じ間違いをしやすいように作題してあるので、その誘導にのらないスキルを典型問題で身に付けておくことが大切です。正答率50%以上のレベルなら必ず得点しておかないと、勝負にはなりません。極端に言えば、逆にそれができさえすれば合格します。
以上の2点をおさえる根気強い勉強がこの時期のメインです。例年、こうした作業を塾と塾の勉強以外の時間で、受験する学校に絞ってやっていかねばなりません。となると土日のほぼ全日をつかっても十分にはできないくらいです。今回はそこが十分にできる可能性があります。
タカの目さんもご指摘のように、塾のテキストなどと違ってこうした志望校対策の個別メニューのスケジューリングはなかなか思うようにいかないのが普通です。
やはりどこまでできたか、学習マップに仕上げた領域をチェックしていくなど、”見える化”をして到達度を計る工夫が欠かせません。
間違いを覚えないこと
あと1月になると埼玉、千葉、茨城などで実際の入試が始まります。受験したら入試問題を必ず見直し、ミスの出方をなるべく即日チェックしてください。
2月の入試も同じようなことを聞かれることは珍しくはありません。同じミスをしないよう、「こうすれば正解する」という手法を身に付けましょう。決して「間違い」を覚えないこと。「こうしてはいけない」という覚え方をすると同じミスをしがちです。そこは大いに注意が必要です。
このように、今年の入試は最も成績が伸びるタイミングで、自分のための時間が長くとれそうです。これを活かせる受験生が合格を勝ち得るでしょう。