はじめに

一人暮らしのお金の管理方法

始めて一人暮らしをする時には、お金を使うペース配分やお金の管理の仕方で戸惑うこともあるでしょう。早めに一人暮らしに慣れるため、ざっくりとした家計管理の方法をお伝えします。

書いていただいた内訳を見ると食費が3万円、その他5万円とあったので、毎月の変動費は8万円になります。その他の使い道としては、洋服代やレジャー費、通院費なども含まれます。

1カ月を5週間と考える、食費とその他をあわせた8万円を5等分すると、1週間当たりの予算は1万6,000円になります。月の初めに5つの封筒にそれぞれ1万6,000円ずつを入れ、毎週その範囲内で生活をするように心がけると、買い物のペースをつかみやすくなります。慣れるまではクレジットカード等のキャッシュレス決済をなるべく避けて、このような現金中心の生活をするとよいでしょう。

目指したい貯金額は?

毎月の手取り月収が18万円、そこから固定費5万7,000円、変動費8万円を差し引くと、残りは4万3,000円です。ただし、ご相談者さんは200万円の奨学金返済が残っていますね。仮に200万円を14年間で返済し金利が1%だとした場合、月額1万3,000円程度の返済になります。さらに、1万円を医療費のために取り分けるとすると、残り2万円が貯蓄に回せる計算になります。

今回お伝えした家計配分を理想形として、まずは一人暮らしにトライしてみましょう。ただし、1人暮らしの最初のうちは、家具や家電の購入などイレギュラーな支出もいろいろあると思われますし、ギリギリの生活がストレスとなるのも心配です。特別な支出があった月は、貯蓄が少なくなっても仕方ないと割りきることも重要です。

また、買い物をしたら必ずレシートをもらって、お金の入っていた封筒にレシートを保管しておくと、家計簿をつけなくてもあとから支出を振り返りやすくなります。

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