はじめに

4K、5Gで採用増が見込まれる有機EL

これに対し有機ELは、有機発光ダイオード(OLED)と呼ばれる自発光型の素子が自ら青・赤・緑の光を発する仕組みです。OLEDへの電気供給のオン・オフによりデジタル的に画素表示を切り替えるため、応答速度が速く残像が残らないことや、光漏れを生じにくいという強みがあります。

今後、動画視聴の機会が増加すると考えられる5G対応スマホや、高精細な4k/8k放送に対応したテレビなどでは有機ELの採用が増えていくと見込まれています。最初に触れたiPhone12の全モデルでの有機EL採用はまさにこれに沿った動きと言えるでしょう。

韓国メーカーが圧倒的

それでは有機ELで強いのはどういった企業でしょうか。実は有機ELのような最先端のディスプレイは韓国メーカーが圧倒的に強いポジションを握っています。

例えばスマホ用の有機ELではサムスンディスプレイが強く、iPhone12の有機ELもサムスンディスプレイが多くを供給しています。テレビ用の有機ELではLGディスプレイが強く、ソニーなど日本のテレビメーカーにもテレビ用の有機ELパネルを供給しています。

一方、有機ELに使用される材料の分野では日本の化学メーカーが頑張っています。技術的難易度の高い材料として青色光を発する青色発光材料が挙げられますが、この分野では出光興産や保土谷化学工業といった化学メーカーが圧倒的なシェアを握っています。

特に保土谷化学工業はサムスンディスプレイ向けでここ数年シェアを伸ばしてきています。今後、5Gサービスの広がりに伴う5G対応スマホの需要拡大は保土谷化学工業にとり追い風になると考えられます。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介