はじめに
土地の価格を抑えて建物にコストを
都心と郊外で戸建てを建てる場合、先述のように、同じ予算で買える土地の広さが違うため、「お金のかけどころ」も大きく変わってきます。
例えば総予算4000万円で戸建てを建てるとして、土地が2000万円だと建物には2000万円しかかけられないけれど、土地が1000万円なら建物には3000万円かけることができます。このように、予算の配分を変える、または総予算を下げることができます。
将来的に売却する可能性もあると考えると、資産性も気になるところですね。土地は一般的に都心のほうが資産価値も下がりにくいといわれますが、戸建ての場合は、建物を価値あるものにして資産性を高めることができます。
例えば大手住宅メーカー10社では、一定の基準を満たす優良な住宅を「スムストック」と認定しています。この基準を満たし、認定を受けた住まいを建てると、売却時の価値が下がりにくいと同時に、自身が住み続けるうえでの安心感もプラスされます。検討してみてはいかがでしょうか。
7割以上が「仕事用の部屋を作りたい」
テレワークが導入され、現在の都心の住まいに不便を感じて住み替えを考えるようになる人は多いようです。その場合、どういう家なら暮らしやすく、仕事もしやすいか、ということを考える必要があります。
例えばオンライン会議が多い人なら、小さくてもいいからプライベート空間と分断された書斎を持ちたいと考える人も。その場合、都心で部屋数の多いマンションを選ぶ、注文住宅で思いどおりの書斎をつくる、という方法もあります。
注文住宅建築検討者でも、労働時間のうちリモートワークが7割以上の人はリモートワークを意識して「仕事用の部屋」を取り入れたいと考える人が47%いました。
また、仕事をするスペースだけでなく、息抜きのための庭や、趣味に没頭できる場が欲しいという場合は、郊外で注文住宅を建てると、こだわりの空間をかなえやすくなります。