はじめに
月々1,000円程度の効果をどう考えるか
超低金利の現在、変動金利 0.5% 前後のまま、最低でも十数年は経過するだろうと想定します。この時、低金利の住宅ローンは悪い借金と言えるでしょうか。
大げさな表現かもしれませんが、上記のような条件で500万円の頭金を入れて契約をすると、そのお金はは二度と戻ってきません。その見返りとして得られる効果は月々約 1,000円の得です。
逆に、頭金を入れないということは、月々約1,000円を多く支払うことになりますが、いつでも500万円を自由に動かすことができる権利を有している、とも考えられます。借入を実行した後、ある程度の余裕資金が生じたら繰り上げ返済をするという方法も残されています。
500万円を投資に回すとどうなる?
参考までに、同じ500万円を頭金ではなく、投資信託などで複利運用した場合の例を挙げておきます。
利回り3%で運用できたとすると、10年度には652万円、20年後には876万円に増える計算です。もちろん、投資運用にはリスクが伴います。ただし、正しくリスクを分散すれば、安定的なリターンを期待して資産形成をすることは決して難しいものではありません。
35年をかけて45万円の得するか、上記のように500万円を元手に運用を始めてみるか。価値観は人それぞれですし、その時の資産状況や金利によっても判断は変わるでしょう。
どちらが正解というものではありません。超低金利の現在において、住宅ローンを組む時には頭金を入れる経済効果をしっかり計算し、判断すべきでしょう。