はじめに
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、46歳、会社員の男性。定年後の余暇を満喫するために、60歳前に退職したいという相談者。どの程度お金を貯めれば希望は叶うのでしょうか? FPの秋山芳生氏がお答えします。
【相談者プロフィール】
・男性、46歳、会社員、既婚
・同居家族について:妻(47)、両親と義理の母の3名(収入なし)。将来的には介護の必要があると思います。
・住居の形態:持ち家(戸建て)
・毎月の世帯の手取り金額:69万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:280万円
・毎月の世帯支出の目安:40万円
【毎月の支出の内訳】
・住居費:13万円
・食費:6万円
・水道光熱費:2万円
・保険料:3万円
・通信費:2万円
・車両費:1万円
・お小遣い:10万円
【資産状況】
・毎月の貯蓄額:8万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:20万円
・現在の貯蓄総額:1,300万円
・現在の投資総額:300万円
・現在の負債総額:2,000万円(住宅ローン1,900万円)
秋山:ご相談いただきありがとうございます。ファイナンシャルプランナー兼FPYouTuberの秋山芳生です。人生の時間をどのように割り振っていくべきか、そして60歳より前の早期退職をどのようにして実現できるかのご相談ですね。
ご相談者さまが気にしているとおり、いつまで健康でいられるかはわかりません。日本人の健康寿命は男性が72.14歳、女性が74.79歳と言われています。※厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」
健康寿命とは、WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間のことです。この健康寿命は年々伸びているともいわれていますが、元気なうちに人生を謳歌していきたいですよね。現在、47歳の相談者さまがどのように早期リタイアし、身体が元気なうちに経済的に自由な状態をつくれるかを一緒に考えていきたいと思います。