はじめに

年金繰上げのデメリット5つ

(1)減額した額が一生続く

減額された年金額は一生変わりません。老齢厚生年金と老齢基礎年金の素晴らしいところは、死ぬまでもらえるということですが、繰り上げた年金について勘違いしている人がいらっしゃいます。それは、早くもらうから少なくなるけど、65歳になれば減額されない年金額に戻る、という勘違いです。それはありませんので、ご注意願います。

(2)障害基礎年金を受け取れなくなる

公的年金には老後の年金だけでなく、ケガや病気で障害が残ったときの障害年金もあります。60歳から65歳になるまでの間に障害基礎年金を受け取れる状況になったとしても、年金を繰り上げて受け取っていると、障害基礎年金を請求できなくなります。

例えば、老齢基礎年金の満額は2020年度の場合781,700円ですが、5年早く受け取ると30%減額され55万円弱となってしまいますが、2級の障害基礎年金を受け取れる場合は老齢基礎年金の満額と同じ781,700円です。高齢になるとケガや病気になる確率が高まりますので、デメリットのひとつです。

(3)65歳までは遺族年金と減額した年金の選択

公的年金には、配偶者などへの遺族年金もあります。例えば、老齢厚生年金を受け取っていた夫が亡くなったときに、妻が受け取る遺族厚生年金です。
老齢基礎年金を繰り上げて受け取っている人が65歳になるまでに遺族厚生年金を受け取れるようになった場合は、遺族厚生年金か金額が少なくなった自分の年金(老齢基礎年金)のどちらかしか受け取れません。

なお、65歳からは、遺族厚生年金と老齢基礎年金を両方受け取ることができます。