はじめに

2020年11月16日から5日間、“これからの自分のためにお金をレベルアップさせる1週間”をテーマに、オンラインイベント「マネーフォワード Week」が開催されました。

本記事では、11月17日に開催された日興アセットマネジメント講演「投資信託のはじめかた―オトナの七・五・三―」の内容を一部抜粋・編集してご紹介します。

日興アセットマネジメント株式会社マーケティング部長の今福啓之氏と、同社マーケティング部副部長の小林望美氏が、長期の資産形成のために投資信託をどのように活用すべきか、お話します。


老後の資産形成、最初にすべきことは?

小林望美氏(以下、小林):こんばんは。日興アセットマネジメント・マーケティング部の小林と申します。本日は、私たち日興アセットから「投資信託のはじめかた、オトナの七・五・三」というテーマでお話させていただきます。画面の隣におりますのが、同じくマーケティング部・部長の今福です。

今福啓之氏(以下、今福):今福と申します。今回はまだ投資信託を始めていない方やこれから始めようと思っている方々に役に立つお話をしていけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

小林:私たち日興アセットは現在「オトナの七・五・三」というコンセプトを提唱しています。7歳・5歳・3歳のお子さんの健やかな成長をお祝いする、日本の伝統的な七五三という行事を、資産運用の観点からやってみようというものなんですが、今福さん、ご説明お願いします。

今福:資産運用というと、「長期で積み立て投資」ということをよく耳にされると思います。その期間は、せいぜい5~10年のイメージの方が多いと思いますが、私は10年でも短いと思っています。

なぜなら10年後が、景気の一循環のなかで一番悪い時に当たってしまうかもしれないからです。そう考えると、20年くらいのタイムスパンで見ておけば、間違いないだろうという感覚を持っています。

オトナの七・五・三」というのは、30歳の方は50歳、50歳の方は70歳、70歳の方は90歳という20年の期間を見て運用を考えると良いですよという、投資信託を作る会社としてのメッセージなんです。

小林:資産運用をやったほうがいいのは分かっているけどまだ踏み出せていない、という方からは「最初に何を買えばいいですか」とよく聞かれるのですが、実はその前に大事な考え方があるんですよね。

今福:そうなんです、まずその話からしていきたいと思います。簡単に言うと、「資産運用をして最終的にいくらにしたいのか」ということを最初に決める、ということです。いくらにしたいのか決めて、それから商品を決める。この順番を間違えないことが大事です。