はじめに
将来の生活に支障の出ない物件金額はいくらになる?
世帯年収から相談者様の年収を300万円、夫の年収を400万円、年利2%元利均等返済、借入期間30年、返済負担率40%としてシミュレーションした場合の借り入れ可能額は、6,312万円でした。この金額から奨学金の部分を差し引いても6,000万円弱のお金を借りることは可能となっています。
また、条件を同じくして返済額を毎月14万円、ボーナス払い50万円とした場合の借り入れ可能額は6,034万円、返済負担率は38.28%でした。
シミュレーション上では、希望条件の物件に届きそうなのですが、頭金の金額にもよりますが、諸経費を踏まえると、5,000万円くらいまでの物件が安心だと考えられます。実際に住宅保証機構株式会社のサイトなどでシミュレーションをし、確認することをお勧めします。
購入時期は、今後の動向を見て判断する
ご存知のように全世界がコロナ禍にある今、物件価格にも変動が見られます。2年後という希望を踏まえながら、奨学金との兼ね合いで購入時期を先送りするのもアリですし、反対に掘り出し物があれば前倒しもアリなのではないでしょうか。
住宅の価格は需要と供給だけでなく、さまざまな経済的な要因によって変動していきます。日頃から物件巡りなどをしてどのような物件を購入するのかを明確にするとともに、毎月いくらまで住宅ローンの返済に回しても大丈夫なのかを今一度確認し、物件を選んでください。
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