はじめに
ライフプランを再確認してみましょう
妊娠前にマイホーム購入を考えている相談者様。すでに夫婦である程度の話し合いは持たれており、計画も立てていらっしゃることかと思います。現在25歳という年齢からしても、大変立派だと思います。
ただ、ここで再確認して欲しいのが、出産計画についてです。子どもの人数や進学先によって、支出は大いに変わってきてしまいます。子どもは何人か、どのような学校に進学させたいのかを考えていらっしゃると思いますが、あらかじめいくらくらいの学費がかかるのか、確認してみましょう。
生命保険文化センターによれば、中学生にかかる教育費は、公立では年間約49万円、私立では約141万円と年間で約100万円の差が生じています。高校生にかかる教育費は、公立では年間約46万円、私立約97万円と年間で約51万円の差が生じています。
ただ、これらの金額はあくまでも目安でしかありません。塾の費用のひとつを取ってみても、通う先によって費用も違ってきます。ざっくりで良いので、子どもにどれくらいのお金がかかるのかを考えておくと良いでしょう。
マンション購入前に考えておくべき奨学金の返済
家計の内訳を拝見しましたが、収入があるため、特に日々の生活にも問題はないかと思います。ただ、予定通り2年後を目途にローンを組んでマンションを購入する場合には、奨学金との併用払いになることは必至です。
奨学金を返済中でも住宅ローンの借り入れは可能ですが、奨学金の返済に加えて住宅ローンの返済が必要となり、返済能力についての審査は、厳密に行われる可能性が高くなります。また、融資額が奨学金の残高に応じて減額される可能性もあります。
そのような状況を踏まえると、できるだけ早く奨学金を完済するもしくは可能な限り残債を減らしておくことが大切になってきます。
そのためには、貯蓄と併用して奨学金の繰り上げ返済なども活用していかなければなりません。現状の年間返済額は32万6,000円ですが、世帯年収から考えても、返済額を増やすことは可能だと思います。どのように返済するのかも話し合っておくと良いでしょう。