はじめに

採用説明会はオンライン化で参加者が2倍以上に

――コロナ禍を機に、採用活動はどのように変化しましたか?

前田: 新卒採用においては、2月以降、説明会・施設見学・面接まで、すべてオンラインで行っています。説明会をオンライン化したところ、気軽に参加してくださる学生さん、地方から参加してくれる学生さんが増え、参加者数は前年対比214%アップしました。

面接も、1次・2次はすべてオンライン、地方在住の学生さんは最終面接までオンラインで完結しています。そのためスピーディに選考が進み、8月末時点で目標の採用人数を達成できました。

例年と異なるのは、福祉関連学部以外の方の参加が増えたことです。特に、「ホスピタリティを持って人と接する仕事がしたい」とホテルや観光業界を目指していた学生さんが、コロナ禍の業績悪化によって就職が叶わず、介護業界に目を向けてくださいました。

介護は、利用者様の長い人生の歴史に向き合い、人生の終わりに寄り添う仕事です。最期に「いい人生だった」と思っていただけることを目指す、究極のサービス業だと考えています。「異業界を志望していたけれど、介護業界の魅力に気付いた」と、入社を決めてくださった学生さんもいて、とても嬉しいですね。

――「オンライン説明会」以外にも、採用活動で工夫されたことはありますか。

前田: 施設見学を「リアルタイム配信」にしました。私たちは利用者様が過ごしやすく、スタッフが働きやすい空間作りにこだわっています。これまで施設見学に訪れた学生さんは皆、「まるでホテルみたい!」と驚いてくれましたが、オンライン説明会で施設の写真や映像を流しても反応が薄く、良さが伝わっていませんでした。

何とかしてリアルな雰囲気を伝えたいと思い、スタッフがWebカメラを持って施設内を歩きながら生配信するようになりました。たまたま出会ったスタッフに質問を投げかけたり、視聴者のリクエストに応えてバックヤードの内部まで見せたりしています。

臨場感を持って伝えたことで「雰囲気がよくわかった」と好評をいただきました。

――SNSも活用されているそうですね。

前田: 就職フェアや合同説明会がなくなり、当社を知っていただく機会が減ってしまいました。それをカバーしたいと考え、ツイッターやインスタグラムによる情報発信を始めています。

時間がかかるものだと予想はしていましたが、やはり半年や1年では成果にはつながりませんね(苦笑)。SNSは長期の目線で取り組む必要があると思っています。

とはいえ、良い面もありました。内定者の皆さんがフォローしてくださっているんです。「リツイートしたら、友達から『あの写真いいね』と言われて、自慢できました」なんて声も寄せられています。