はじめに
「お金・健康・生きがい」のバランスをとって愉しく生きるには
老後は、この3つのバランスを取りながら生きていくのが理想です。しかし、老後の人生と言うのはとても長いです。ずっとバランスをとり続けるのは、なかなか難しいです。いつ介護が必要になるのかわかりません。その時には、介護保険の知識が必要です。介護保険や介護サービスの知識があると、ベストな介護サービスにたどり着ける可能性が高くなります。
そうなれば、たとえ要介護になったとしても、介護生活であったとしても愉しめるものにすることができます。さらに要介護の生活を愉しくしてくれるのは、「生きがい」に繋がる人間関係です。人とのコミュニケーションがあれば、暗く落ち込んだときでも愉しく生きることができます。しかし介護は「お金」も必要です。元気なときだけにお金が必要なわけではありません。よりよい介護を受けるためには、ある程度のお金がいるのです。
だからこそ、健康・介護についての知識、人間関係、お金の準備は最後まで愉しい人生を送る上で重要な3要素なのです。
老後の問題を三位一体で解決をするには
「お金」「健康」「生きがい」というのは、三位一体だと言うのがわかりましたでしょうか。どれが欠けても、老後を愉しく過ごすことができません。長い老後生活で、この3つは大きなリスクになりますが、そのリスクをできるだけ小さくするためには、「備え」と「知識」が必要なのです。
この3つの不安が解消されれば、老後の不安の9割はなくなると思います。老後の人生を「こんなはずじゃなかった!」なんて、後悔をしないためにも、定年後の「備え」は必要です。それは、定年前から始まっています。
参考データ
老後不安のアンケート
・公益財団法人 生命保険文化センター「老後の生活にどれくらい不安を感じている?」
・老後を変える全国47都道府県大調査「1万4,100人に大調査!老後の豊かさの鍵はお金か?健康か?家族か?」
・セコム株式会社「老後の不安に関する意識調査」調査項目・調査結果 データ集
認知症と孤独について
・Newsweek 孤独感の持ち主は認知症になる確率が1.64倍
定年の教科書: お金 健康 生きがい 福岡 武彦 , 長尾 義弘 著