はじめに
皆さんにとって資産形成の最終目的地点は、恐らく「老後」でしょう。老後、お金で困るようなことにはなりたくないものです。だからこそ皆、資産形成を頑張っているのかもしれませんが、そこには2つの両極端な勘違いがあるように思えます。どういう勘違いなのか、そして老後の資産形成に適した金融商品は何なのかを考えてみましょう。
資産形成の最終目標は老後
前回、「資産形成で大事なのは、継続的にキャッシュフローを生み出してくれる資産を積み上げていくこと」という話をしました。その話をもう少し深堀してみましょう。
キャッシュフロー(現金流量)というと、ちょっと難しく感じられると思うのですが、金融商品のキャッシュフローとは、何かを保有することで定期的に得られる現金収入のことです。預貯金なら「利息」、債券なら「利子」、株式なら「配当金」、投資信託やJ-REITなら「分配金」がこれに該当します。
また金融資産ではありませんが、実物資産である「不動産」もキャッシュフローを生み出すことができます。ただし、土地のまま持っているだけではダメです。その土地の上に建物を建て、それを誰かに貸して初めて「家賃収入」というキャッシュフローが実現します。
恐らく、記事を読んでいる皆さんが資産形成をする最終目的は、皆さん自身の老後にあると思います。
もちろん、人生の途中には結婚や子供の教育、マイホームの購入などさまざまなイベントがあり、それぞれに支出が伴います。その支出をすべて乗り越えたうえで、自分自身が老後、生活に困らないためのお金をつくるのが、資産形成の最終目的といっても良いでしょう。
ただ、資産形成の方法に関して、両極端な勘違いがあるように思えるのです。