はじめに

もし、自分の銀行口座から知らないうちに手数料が引かれていき、そして最後に消えてなくなるとしたらどうしますか。これは、口座手数料を導入した銀行では現実に起こりうることです。

導入が相次ぐ銀行口座の手数料について、現役銀行員が解説します。自分の口座は大丈夫か、ぜひ確認してみてください。


そもそも口座手数料ってなに?

口座手数料とは、銀行が預金口座を維持管理する費用を、顧客に負担させるものです。口座維持手数料、口座管理手数料など銀行によっていくつか呼び方があります。

一部の記事ではすべての口座が対象となるのが口座維持手数料、入出金など動きのない口座が対象となるのは口座管理手数料と区分けしていますが、明確な定義は定まっていないようです。

現在は、一定期間利用のない口座の維持費用として手数料を課すものと、紙の通帳の新規発行や通帳繰り越しに手数料を課す2種類があり、この記事ではどちらも口座手数料として解説していきます。

メガバンクが続々と導入

メガバンクでは、すでに口座手数料を導入している銀行と、これから導入する銀行があります。

例えば、りそな銀行では、すでに未利用口座管理手数料が導入済みです。これは、2年間利用されていない口座に対し、年間1,320円(税込)の手数料を引き落とすものです。

以下のように、手数料がかからないケースもホームページで説明されています。

ただし次の場合は未利用口座管理手数料の対象外です。(手数料のご負担はございません)

1.該当未利用口座の残高が1万円以上である場合。
2.同一支店で、他にお預かり金融資産(定期預金、積立定期預金、財形預金、投資信託(ファンドラップ含む)、外貨預金、国債、生命保険等)が1円以上ある場合。
3.お借入れがある場合。
(中略)

※盗難、紛失などによりご利用が停止されている口座も未利用口座管理手数料の対象となりますのでご注意ください。

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