はじめに
仕事をマイペースでする
リタイア後、ベーシックの生活費を貯蓄と投資でまかなうことができれば、多くの時間を好きなことに使うことができます。遊ぶだけではなく、やりがいのある仕事を続けることで、充実した暮らしが実現するのではないでしょうか。
お金を第一の目的としないことで、納期やクライアントのために妥協した仕事をしなくてもいいようになります。お金のために長時間労働を受け入れる必要はなく、体力や気力に合わせてマイペースで働くことができます。
月10万円の収入なら年120万円。
投資のほうで5,000万円を年5%で運用すれば、年250万円の運用益になります。合計して年370万円です。暮らしていかれる金額だと思いますが、どうでしょうか。
どんな暮らしをしたいのか
お金があれば、自分らしい暮らしの実現に近づきます。そのためには、具体的な暮らしぶりと必要な費用を計算することがスタートラインです。そして、お金の管理、収支のコントロールはさらにシビアにしていくことが避けられません。
支出を予算内に抑えることの重要性は先ほど述べたとおりですが、収入についても常に予算をキープできるようにしないと、計画が狂ってきてしまいます。
リタイア後はもちろんですが、リタイア前も計画的に資金を準備するために収支管理は必要です。リタイア後の資金や、投資元本を貯めるには、今までの貯蓄ペースでは間に合わないと思ったら、これまで当たり前だと思っていたものを考えて直してみるのもひとつの方法です。
たとえば、職場が都心なら、都心に住むことが当たり前のようでしたが、リモートワークがスタンダードになって地方移住をするのも選択肢になりました。家賃や生活費が安く抑えられるうえ、給与は都心の給与水準が維持できるので、貯蓄ペースが速くなります。
都心の賃貸住宅に住むとしても、風呂なし物件や、狭いワンルームを選ぶことも悪くありません。風呂なしでも近くに銭湯があれば不便ではなく、家賃が安いうえに風呂掃除から解放されます。狭いワンルームは、寝に帰るだけと割り切ればいいかもしれません。また、日本ではなく海外に住むという視点もあります。東南アジアであれば、生活コストをかなり抑えられるようです。
引っ越さないとしても、生活を見直してみると支出を減らすことにもつながります。
例えば、服、靴、バッグなどが増えすぎていないでしょうか。いつか使うと思って収納していたものが、実は大して使っていないことはよくあることです。
ヘアサロンに行く回数は適切でしょうか。食材の買い置きが多く、食べきれないことはありませんか。夜更かしをして、光熱費を増やしていませんか。
当たり前に支出していたものをまずは見直してみてください。
今回は早期リタイアについて考えてきましたが、筆者としては「働く」を楽しんで欲しいと切に願っています。あなたの仕事が誰かのためになっていて、そんな仕事が好きで好きで堪らない。そんな人生って素敵だと思いませんか?
生活のためだけに働くのではなく、今一度、いまの仕事と向き合ったり、働き方を考えてみたり、なぜリタイアしたいのか、リタイア後に何をしたいのかを考えてみるのはいかがでしょうか。