はじめに

資金は増やしながら使う

とは言え、まずはその資金を作らなくては始まりませんが、今から50歳までに億単位の資金を貯蓄だけで準備するのは、なかなか難しいと思う人も少なくないでしょう。

そこで考えたいのが投資です。投資は、お金がお金を生む仕組みです。元本保証ではありませんが、市場の指標に連動して値動きをする銘柄を選ぶなど、リスクを小さくすることで比較的安定した利回りを得ることができます。

たとえば、年300万円を得るには、いくらの元本を何%で運用すればいいのか考えてみます。5,000万円を年6%で運用すると、300万円の運用益になります。
5,000万円×6%=300万円

元本が6,000万円なら年5%、7,500万円なら年4%です。
6,000万円×5%=300万円
7,500万円×4%=300万円

元本が大きければ利回り=リターンは小さくてもいいので、リスクも小さく抑えることができます。リタイア後、6,000万円を年5%で運用して300万円の収入を得られれば、不足分だけ貯蓄をしておけばいいですね。

月30万円の支出で生活するなら年360万円ですから、年間で不足するのは60万円だけです。しかも65歳までの15年間ですから、900万円です。
60万円×15年=900万円

そして、65歳以降は公的年金が月11万6,000円受け取れるとすると、月30万円で足りないのは月18万4,000円、年220万8,000円です。

元本が6000万円なら、3.68%の運用で良いことになります。
6,000万円×3.68%=220万8,000円

ただし、これらの計算には税金や手数料が考慮に入っていません。

税金は、運用益に通常20.315%かかり、源泉徴収されます。300万円運用益があっても、60万9,450円は税金として差し引かれる計算です。

対策として、元本の一部はNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用することをお勧めします。どちらも、運用益が非課税になる制度だからですが、投資できる上限額が定められています。

また、投資には証券会社など金融機関に払う手数料がかかります。投資信託の場合は、信託報酬手数料をしっかりチェックしましょう。年率は1%や2%など小さいように感じるかもしれませんが、元本が6,000万円なら1%は60万円、2%は120万円です。

これだけのコストが投資信託を保有している間、毎日一定の割合で差し引かれていますので、できるだけ手数料が安いものを選ぶことが大切です。