はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、35歳、公務員の男性。双子のお子さんを持つ相談者。本人たちが望めば、私立中から私立理系大学院まで行かせたいそうですが、資金を準備できるか心配だといいます。また、住宅ローン返済や、老後資金準備のタイミングはいつでしょうか? FPの宮里惠子氏がお答えします。

子どもが双子で教育費が一度にかかるため、準備できるか心配です。

経済的な理由で進路を制限したくなく、本人が望めば中学から私立、自宅外の私立理系大学院まで想定して備えたいです。学資保険には入っていません。今のペースで足りるでしょうか。また、住宅ローンの繰り上げ返済も考えています。タイミングや額について、教育費との兼ね合いが知りたいです。教育費は遅くとも50代前半に終わる予定なので、老後資金はその後でも間に合うか、並行して準備すべきかも気になります。投資にも興味があるので、それも含めてどのようなバランスで備えれば良いか教えてください。

家計管理の仕方が分からず、家計簿は付けていますが、予算を決めたり目的別に預金を分けたりしていません。夫の残業代の変動が大きく、突発的な出費次第では赤字の月もあります。2019年は全て含めて預金総額が年間350万増でした。減らなければ良しとしてきましたが、今後は家計管理もしっかりやっていきたいと思います。よろしくお願いします。

【相談者プロフィール】
・男性、35歳、公務員、既婚
・同居家族について:
夫:手取り25万〜残業代次第 ボーナス手取り110万
妻:35歳、手取り15万、ボーナス手取り20万〜30万
  数年後に正社員への転換も検討しており、年手取り280万程度見込み
子:2人、8歳・8歳
・住居の形態:持ち家(戸建て)
・毎月の世帯の手取り金額:給与40万円〜、
 児童手当2万円, 売電収入3万5,000円(2033年まで)
・年間の世帯の手取りボーナス額:130〜140万円
・毎月の世帯の支出の目安:32万円 (昨年の年間平均)

【毎月の支出の内訳】(ボーナス支出を含む年間費用を12等分した額)
・住居費:12万円 (固定資産税年間20万円、修繕等含む)
・食費:3万5,000円
・水道光熱費:1万3,000円
・教育費:2万8,000円 (給食費、教材費、学用品、書籍他)
・保険料:1万8,000円 
 (夫婦死亡保障・医療保険・ガン保険、子どもケガ・自転車・個人賠償責任保険)
・通信費:1万円 (スマホ2台、Wi-Fi、NHK)
・車両費:1万6,000円 (ガソリン、ETC、税・保険含む、車検除く)
・お小遣い:0円
・その他:8万円 (日用品、被服・美容費、医療費、交際費、旅行等娯楽費、家電他)

【資産状況】
・毎月の貯蓄額:20万円〜 (夫給与先取り5万,妻給与全額,その他残れば)
・ボーナスからの年間貯蓄額:80万円
・現在の貯蓄総額:2,300万円
・現在の投資総額:0円
・現在の負債総額:2,300万円 (住宅ローン2,000、親ローン300)
 住宅ローン:金利0.725%、残債2000万、60歳完済(住宅ローン控除2023年まで)
 親ローン:残債300万、46歳完済
 どちらも繰り上げて早めに返したいです。

宮里:家計を拝見いたしました。双子の子育ては、経験者でなければわからない大変さがあることと思います。お子さんの教育のこと、住宅ローンのこと、老後のことと、将来に目を向けて考えているご様子にとても感心しました。お子さんの希望を叶えながら、住宅ローンを早期に返済して老後に備えるためにできることを考えましょう。

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