はじめに

クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、キャッシュレス決済が広がっています。便利な一方、手元の現金が減らないため支出を実感しづらかったり、支払日と引き落とし日にタイムラグが発生したりするため、家計管理がしづらくなると頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。

そうした不安を取り除いて家計管理をラクにしてくれるのが、家計簿アプリです。マネーフォワードが提供する「マネーフォワード ME」は、普段よく利用する銀行口座やクレジットカードなどを登録するだけで自動で家計簿を作成。使い方さえマスターすれば家計管理につきまとう煩雑な作業から解放されます。

そこで今回は、「マネーフォワード ME」の使い方について初級・中級・上級編に分けてご紹介します。まずは初級編。キャッシュレス決済で支払った金額と資産をざっくり把握し、家計を見える化するところから始めましょう。

4.金融機関から取得した入出金情報を確認する

金融機関との連携が成功すると、自動取得された各口座の残高やカード利用額、ポイントなどが表示されます。住宅ローンを組んでいる場合は、住宅ローン口座も忘れずに連携しましょう。借り入れ残高が表示されるため、毎月返済するたびに住宅ローン残高が減っていくのを身をもって感じることができます。

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さらに各カードをタップすれば、口座やカードの入出金明細や利用履歴、また月次グラフが確認できます。「マネーフォワード ME」に1年以上前の履歴が取得できている場合はプレミアム会員にへの登録すると確認できます。

締め日と支払日が異なり請求が月をまたぐことも多く、管理しづらいクレジットカードも、このカード画面を見れば「今月の利用額」として表示されるため、今月いくらカードで支払ったのかがひと目でわかります。

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また、クレジットカードの右上にある「引落し額」をタップすれば、各カード会社の締め支払日に合わせた引落し額が表示されるので、カードを複数所有していても「どのカードが、いつ、いくら引き落とされるのか」が一目瞭然。複数のクレジットカードもここで一元管理ができます。

またプレミアム会員であれば、カードのご利用残高の表示や、引落し口座の残高不足に備えたアラート設定も可能になります。

5.家計簿を確認して「何にいくらかかっているのか」を把握

次に、取得した入出金データの情報をもとに自動分類された家計簿を見てみましょう。「マネーフォワード ME」では、支出データの情報を自動で判定して各カテゴリに分類しています。

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ホーム画面下の「家計簿」をタップ。家計簿は、先に設定した集計開始日をもとに集計され、「住宅」「食費」「交際費」など各費目カテゴリ(大項目)の支出額が一覧で確認できます。

画面右上の「カレンダー」では、集計期間を月間と年間に切り替えて表示させることが可能です。またその隣にある「中項目表示」をONにすれば、大項目をさらに分類した中項目を表示させることができます。

各カテゴリをタップすると、その費目の推移と明細を確認できます。さらに右上の「グラフ」をタップして「12ヶ月平均」を選択すれば、該当カテゴリの平均額が表示されます。「毎月大体いくらかかっているのか」「今月は使い過ぎていないか」を確認しましょう。

光熱費など季節によって変動する費目も多いので、正確に家計を把握するためには「前年同月比」の比較機能がおすすめです。ただし、こちらは1年以上の利用履歴とプレミアム会員への登録が必要になります。