はじめに
【注意点4】一括投資ができない
つみたてNISAはあくまでも積立投資のための制度ですから、たとえばコロナショックの時のように株価が大きく下がったところをチャンスと考えて、その年の非課税枠の上限いっぱいまで投資信託を購入することは認められていません。年間40万円の枠いっぱいまで積み立てる予定であれば、毎月の積立金額は3万3000円までになります。もし、タイミングを狙った投資をしたいという場合は、つみたてNISAではなく一般NISAの方が使い勝手は良いはずです。
【注意点5】解約のしやすさに甘えない
これはちょっとひねった考え方になりますが、つみたてNISAは確定拠出年金ほど中途解約制限に関する強制力はありません。正直、いつでも自由に解約できますし、それに伴うペナルティもありません。もちろん解約時に運用収益が発生していた場合は、それに対する税金もかからずに解約できます。
ただ、それゆえに中途解約してしまう人が少なくありません。前回も触れましたが、積立投資でドルコスト平均効果を活かしたいという場合は、長期的な積立が条件になります。つみたてNISAは中途解約しやすい仕組みではありますが、それに甘えることなく、積立を続けるという気持ちを強く持って下さい。
【注意点6】年内に使い切れなかった分を翌年に持ち越すことはできない
つみたてNISAの非課税枠は年間最大40万円。20年間で最大800万円と決められていますが非課税枠を目いっぱい使い切れないという人もいらっしゃると思います。たとえば毎月の積立金額が2万円であれば、年間の積立金額は24万円で、最大40万円の非課税枠のうち16万円分は使い切れないことになりますが、これを翌年以降に持ち越すことは出来ないのです。