はじめに

【注意点7】損益通算や繰越控除は認められない

損益通算というのは、たとえば金融機関Aの口座で40万円の利益が生じる一方、金融機関Bの口座では20万円の損失が生じた場合、両者の損益を通算して、課税されるのは20万円の利益に対してだけというように計算するものですが、つみたてNISAで生じた損失は損益通算できません。また繰越控除といって、損益通算をする場合、利益が少ないと損失を全額引き切れない場合が生じます。この場合、最長で3年間という制限はありますが、引き切れなかった損失は翌年以降の利益から差し引いて税額を計算できるのですが、これもつみたてNISAで生じた損失は対象外になるのです。

【注意点8】金融機関によって取扱商品が異なる

つみたてNISAは利用できる投資信託が決められているので、つみたてNISAの対象となっているすべての投資信託を扱っていない金融機関もたくさんあります。最初から購入する投資信託が決まっているのであれば問題ありませんが、とりあえず口座を開いてから積立する投資信託を選びたいという人は、なるべく取り扱っている投資信託の種類が多い金融機関に口座を開くようにして下さい。

【注意点9】元本割れリスクを理解しておこう

これは言うまでもないのですが、投資信託で積み立てる以上、絶対に収益が得られるという保証はありませんし、積立定期預金のように元本割れしない保証もありません。したがって投資対象を選ぶ際には、今後20年間で成長する可能性が高いところに資金を置くというイメージを持つようにして下さい。

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