はじめに

産業ごとにダメージも回復度合いも違う

さて、大企業の製造業と非製造業という大きな2つの区分を確認した後は、細かい業種ごとの業況判断DIを見ていきましょう。まずは製造業の中から石油・石炭製品、鉄鋼、非鉄金属、金属製品の4業種のDIを並べたのが下図になります。

多少の違いはあれど、この4業種は似たような動きをしていますね。昨年の第2四半期を底に回復傾向にあります。それでは、未だに収束の目途が立たないコロナ禍においてもこの4業種が早くも回復にある理由は何でしょうか?

たとえば石油・石炭製品に関しては、原油価格の持ち直しや寒波に伴う燃料需要の増加があります。また、米国や中国を中心に製造業の投資が回復したことによって、鉄鋼や電線・ケーブルへの需要が高まったことで、鉄鋼や非鉄金属、金属製品が回復したのでしょう。

続いて、他の業種も見てみましょう。はん用機械、生産用機械、電気機械、自動車の4業種です。

この4業種も先程の4業種に似た動きをしています。ただ、自動車が大きく落ち込んでいたことも分かります。半導体関連産業が好調なことから生産用機械が足元では急速に回復しており、またリモートワークの普及や教育現場への情報端末の導入、積極的に5G関連の投資が行われ電気機械が好調だったと分かります。

各業種の動きを見ながら、その動きになった理由を探ることで、様々なニュースを業種の動向と絡めて理解できるようになります。