はじめに

他社に「めんどうくさそうだ」と思わせる

楽して儲かる。これは誰もが望むビジネスモデルですが、たんなる幻想です。

楽して儲かる分野には、誰もが殺到するので、すぐに儲からなくなります。新しい市場が発生して先行者利益を確認すると、新規参入者が殺到し、やがてレッドオーシャン(過当競争の市場)になり、赤字事業の清算のために撤退する。これが繰り返されています。

しかし、めんどうくさいとわかっている事業・商品・サービスに追随する会社はほとんどありません。儲かるとわかっていても放っておいてもらえます。ですから、お客様のニーズはあるが、競合がいない状況がつくれ、継続的に儲かる仕組みになるのです。


著者プロフィール:藤屋伸二(ふじや しんじ)

藤屋ニッチ戦略研究所株式会社代表取締役。1956年生まれ。1996年経営コンサルタントとして創業。1998年に大学院に入り、「マネジメントの父」といわれているドラッカーの研究をはじめる。現在は、ドラッカーの「生態的ニッチ戦略」に基づき、中小企業を対象にしたコンサルティング、経営塾にて300社以上の業績伸長やV字回復を支援。

小さな会社は「ドラッカー戦略」で戦わずに生き残る 藤屋伸二 著

知らないとヤバい「原価」と「黒字」の法則
原どんな時代でも、小さな会社が利益を出し続ける「戦わずに生き残るドラッカーの生態的ニッチ戦略(適所生存の非競争の独自化戦略)」をもとに、著者がコンサルティングや主宰する塾で300社以上を支援し、V字回復や200%伸長した実践例とともに解説。

(この記事は日本実業出版社からの転載です)

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