はじめに

つなぎ融資が利用できるかどうかは家を建てる前に確認を

また、借入額の上限や、審査基準などは金融機関によって異なります。「A銀行では審査が通らなかったが、B銀行は満額回答してくれた」ということはよくあるので複数の金融機関をあたってみると良いと思います。また、注文住宅を建てる場合、何段階かに分かれて支払いが発生するので、つなぎ融資が必要になるケースがあります。住宅ローンは土地と完成した建物を担保に組まれます。つまり、家が建つまで借りられないので、

・土地の購入(新規で土地を買う場合)
・住宅を建て始める手付金(建築会社による)
・上棟のタイミングで建築費の半分を支払う(建築会社による)
・住宅完成時の支払い

など途中での支払いに対応できないことがあります。その場合は、つなぎ融資という家の完成時に住宅ローンが借りられたら全額返済することを条件にした、少し金利の高いローンを受けるのですが、このつなぎ融資を行っていない金融機関も多くあります。こちらも複数の金融機関で条件がことなるので比較してみるとよいでしょう。

固定金利は上昇の傾向

続いて、固定金利の状況です。2月に米国の長期金利の上昇をうけて、日本国債の長期金利も上昇しました。固定金利は長期国債の金利の影響を受けるといわれており、その影響で4月のフラット35の金利も1.35%から1.37%に上昇しています。米国の金利があがり、日本の金利が変わらないと、米国にお金を預けた方が得になるので円安ドル高になっていきます。この傾向が広がりすぎると、国としても調整を行うため金利を上げることがあります。もちろん金利の変更にはもっと複雑なお要因はありますが、単純にみるとこのようなメカニズムがあります。

新規で住宅ローンを借りる場合は、住宅購入価格をいくらにするのか、また住宅ローンはどこで組むべきかも重要ですが、それ以上に支払いが継続できるかや破綻しないかどうかを考えることが重要です。

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