はじめに
注意すべき3つの変動要因
住宅ローンの返済比率や貯蓄率をもとに考えると、購入しても大丈夫そうですが、最後に、今後のライフプランを考える上で変化する可能性がある条件について考えてみましょう。
1.お子さまの人数
2.将来の収入の変化
3.家族構成が変わることによるライフスタイルの変化
まずは、お子さまの人数です。
現在26歳で、お一人が産まれたばかりです。もしかすると将来的に2人目や3人目も考えるかもしれません。将来のお子さまの人数によって、生活費も上がれば、かかってくる教育費も変化します。現段階での生活費や想定教育費だけで考えていると、子どもが増えた時に対応することが出来なくなってしまうこともあります。
そして、もし2人目以降の出産をする場合の出産前後の収入や、出産後も奥様の体調や心境の変化により、働き方が変わったり、そもそも仕事を辞めたりと、世帯収入が変化する可能性もあります。住宅購入計画を、奥様も含めた世帯収入を基準に考えていると、返済が苦しくなる可能性も出てきます。
また、お子さまが産まれるなど家族人数が増えると、ライフスタイルも変化するので、住むエリアや住みやすい間取りなども変わってくる可能性があります。当初購入したマンションが手狭になり、買い替えるケースも多くあります。
今慌てて購入に踏み切らないほうがベター
このように、現在の収入や生活費、物件金額を考えると、充分購入の余地はありますが、ご相談者の年齢や家族構成を考えると、まだまだ将来的にライフプランが変化する可能性も高いので、慌てて住宅購入に踏み切らなくても良いかもしれません。
きっちりと将来の方向性が定まっていて、それ通りに進む自信があれば良いですが、まだ不透明な要素が多い場合は、しっかりと将来の住宅購入に備えた準備をしておき、ある程度ライフプランが固まった段階で購入を検討することをオススメします。
とはいえ、購入を検討し始めると、どんどん欲しくなるのがヒトの性です。現段階で購入するのであれば、将来の収入の変化や家族構成の変化をしっかりと考慮した上でのシミュレーションをしてみてください。また、将来的な変化に対応できるよう、なるべく貸しやすい・売りやすい物件を中心に探しましょう。
ぜひ後悔しない住宅購入を実現させてください。応援しています。
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