はじめに

前回「なぜ資産形成が必要?『家計簿アプリ』を使いこなして人生100年時代を生き抜く」、家計簿アプリの「マネーフォワード ME」を活用して自分の支出を管理しようということで、セキュリティや口座の整理、連携についてお話をしました。

今回は、金融機関やクレジットカードを「マネーフォワード ME」に連携した後の基本設定と、家計管理や仕分けの考え方をお伝えします。


目次

■家計簿アプリの基本設定
■「ざっくり管理」からが続けられるコツ
■3日に1回は家計簿チェックを
■購入したものを費目ごとに分類してみる
■費目分けのルールづくり
■大項目を分けるところから
■お財布機能で現金を把握しよう
■1ヶ月の支出を振り返る


家計簿アプリの基本設定は済んでいますか?

私は今まで「マネーフォワード ME」を活用した家計相談や資産形成サポートを1,000回以上おこなってきました。しかし、家計簿アプリの基本的な設定が出来ていないために「なんとなく使っている……」だけで家計簿のもつポテンシャルの半分も活かせていない方がいます。

家計簿をつけるだけでは意味がありません。記帳されているデータは、ただの記録や数字です。重要なのは家計簿を通じて、自分の家計の支出を仕分けしながら「何に、いくら使っているかを認識し、使いすぎている改善ポイントを把握し価値観を形成する」ことです。この機会に基本的な設定と使い方をしっかりマスターしておきましょう。

最初は「ざっくり管理」からが続けられるコツ

最初から細かくきっちりと家計簿をつけようとすると、面倒になったり、うまく記帳できなくて嫌になったりして挫折してしまいがちです。まずは大まかに自分の支出額を捉えることを目標にはじめましょう。最初は使途不明金があっても構いませんので、大枠を掴むところから取り組んでみてください。

完璧主義者の方に多いのですが、1度記帳し忘れたり、お財布の残高が合わなかったりすると家計簿への興味がなくなってしまうことがあります。完璧を追求したあげく、あきらめて家計簿を辞めてしまうより、ざっくりでも継続するほうが価値が高いです。

3日に1回は家計簿チェックを

家計簿は継続が大切ですので、続けられるよう、家計簿の仕組みをつくっていきましょう。

3日に1回以上を目安に、家計簿をチェックする時間を作り、お金の使い方を振り返る習慣を作りましょう。例えば、通勤中、お風呂上がり、寝る前、ランチタイムなど、5分程度でOKです。記憶が鮮明なうちに「費目の振り分けが違っていないかな」「今週のお金の使い方はどうだっただろう」と振り返りをすることがポイントです。1日分の支出であれば現金での買い物もレシート数枚程度でしょうから「振り返り」をするのも容易ですが、時間が経ってしまうと、チェックにも時間がかかり、疲れてしまいます。日常の負担にならない「隙間」時間を見つけておきましょう。

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