はじめに

ネット証券の先駆けとして業界を切り拓き、グローバルなオンライン金融機関グループとなったマネックス証券。会長を務める松本大(おおき)氏は、伝説のディーラーでもあり、30歳の時にゴールドマン・サックスで当時の最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)にも就任。その約5年後にマネックス証券を起業しました。そして、その松本氏のもとで“修行”し、その後、マネーフォワードを起業した辻庸介。

師弟関係にあった二人には、一流企業で活躍し将来を嘱望されながらも、30代でリスクを恐れず起業の道を選択したという共通点もあります。

若い世代からは「将来が不安でお金の問題にしっかり向き合うことが怖い」という声が聞こえてくることも多い現代。これからの時代、私たちはお金とどう向き合っていくべきなのかを教えてもらいました。

気軽に投資を始められる環境はほぼ整った

辻: 若い方やまとまった資金がない人でも投資できるマネックス証券のようなオンライン証券ができて、かなりアクセスしやすくなりましたよね。

松本: 僕が若い頃は投資のハードルがとても高くて、大学ノートでペーパートレードをしたりしてたよ(笑)。Excelもない時代でノートに線を引いて、空想で作ったポートフォリオで世界に分散投資して、その値動きを追いかけながら資産が増えると興奮してたね。

辻: すごい若者だったんですね。でも、そう考えると本当にいい時代ですね。

松本: 昔は、ロットが大きくて資金を何十万円も準備しないと投資は始められなかったし、投資したいと思ってもアクセシビリティが低くて断念することもあったと思うけれど、今は世界中いろんなものに手を伸ばすことができる。環境はほぼ整ったといえるよね。

辻: 大さんに聞いてみたかったんですが、いわゆる投資の基本といわれている「分散投資」「長期投資」で、長く複利の効果を得るというのが、やはり正解なんでしょうか?

松本: その投資スタイルだとほったらかしでもOKで、リスクも抑えられるからその点はすごくいいよね。たとえば話題のロボアドバイザーを使えば、最適な分散投資が低コストでできるし、手間をかけずに増やしたいという人にはぴったり。

でも、投資のメリットはお金を増やすだけではないということも、思い出してほしいですね。

自分の分身を世界中に置くことが投資だと考えてみると、もう少しピンポイントな投資をすることでお金以外のフィードバックを膨らませることができる。ファイナンシャルリターンだけではなく、知識や経験、そういったリターンもあると思うとおもしろいよね。

辻: なるほど。目的に応じて使い分けたり、両方やってみたりするのがいいですね。僕も投資ってもっと裾野が拡がっていいものだと思います。

投資は靴を買うよりもカジュアルでいい

松本: たとえば、若い女性が普段履く靴にいくらぐらいかけてるかわかる?

辻: 靴ですか? 人によると思いますが、安いもので3,000円、デパートに行くと2万円ぐらいですかね。

松本: そうやって買った2万円の靴だって、長く履けたとしてもいつかはダメになって捨てるよね。3,000円のものなら1シーズンで履き潰すかもしれない。

でもそれをリスクだと思う? 捨てるときに「損した」と悔しい気持ちになるだろうか。

辻: なりませんね。靴ってそういうものですから。

松本: そうだよね。それなのに投資だと、数%減っただけで大騒ぎしてしまうのはどうしてだろう。投資はよほどリスクの高いものを選ばない限りゼロにはならないし、増える可能性もある。

しかも、マネックス証券の場合、投資信託であればほとんど100円から買えるから、靴よりもずっと気軽なんだけどね。

そして、その2万円があれば、現代においてはグローバルポートフォリオが組める。アメリカと日本の投信を買って比べてみるとか、興味のある企業に投資してみるとか。

そうやって自分を世界につないでおくと“自分を強くする”ことができる。投資も靴と同じように自分が人生を歩いていくための道具なわけです。

守りに入る気持ちはわかるけれど、フィードバックを得られない環境にいるとそれこそ“負け戦”になってしまう。

辻: 確かに、そうですね。みんな、投資をあまりにも特別なものだと考え過ぎているのかもしれません。

松本: これには制度の問題もあるんだけどね。靴はすぐに買うことができるけど、証券口座を開くためには本人確認等が必要で、始めるまでに少し時間がかかってしまう。

辻: コンビニで買えるくらい、投資ももっとカジュアルになるといいですよね。お金が増える以外にもメリットが大きいわけだし。

松本: そのあたりは、僕たちがもっと政府に働きかけていかなければならない課題だと思っています。僕たち業界もがんばるので、投資未経験の人たちもそのメリットを理解して、あまり怖がらないでほしいなと思いますね。

僕が若いころは妄想でしか資産運用ができなかったけれど、敷居が下がったことで、今は自己投資をしながらも、実際の投資ができる。若い人が両方の投資をすれば最強ですよ。この恵まれた環境をもっと活用してほしいですね。


投資は自分の分身を世界中に置くようなもの――。松本氏のユニークな投資観にハッとさせられた方も多いのではないでしょうか。確かに投資にはリスクがありますが、それを過大評価するあまり、メリットを享受するチャンスをみすみす逃してしまうのはとても残念なこと。

少額からでも投資できる恵まれた環境を生かして、若いうちからグローバルな視野を育む。将来の不安を払拭するための一番の方法は、自分自身を成長させて、未来の自分を強くすることなのかもしれません。

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※本記事はマネックス証券株式会社のスポンサードコンテンツです。

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