はじめに

夫、妻、子、家庭内の働き手を増やして助け合う

このような状況をふまえて、来年以降、誰がどのように働くかを考えていきましょう。三男さんはすでに働いているので、今後は、ご主人、ご相談者さん自身、現在別居中の次男さんが家計の担い手の候補となります。

(1)ご主人の再就職
63歳での定年退職ということで、次の再就職をいままでと同条件で探すのは困難かもしれません。ハローワークで失業給付の申請をした後も、できれば、根気よく次の仕事を探し、再就職先を探してほしいです。早期に再就職先が決まった場合には、「高年齢再就職給付金」もしくは「再就職手当」を受けられる可能性があります。再就職をするとそこで失業給付はストップしますが、新たな給与に加えてこうした手当てが加算されるので、手取り収入を増やすことができます。

(2)妻の再就職
長い間、家族のサポートに専念してきたご相談者さんですが、来年は末っ子の長女さんも高校を卒業して専門学校に入ります。家事を家族に少しずつ協力してもらうようにして、近場でできそうなパートタイムの仕事から始めてみてはいかがでしょうか。久しぶりにお金を稼ぐ仕事に出かけることは大変に感じるかもしれませんが、これから先の人生や家族の状況を考えると、いまが頑張り時です。家事や子育ての経験を生かせる仕事も世の中にはたくさんありますから、まずは始めやすい仕事を探してみましょう。

(3)次男の協力
現在、定職を持たずに別居しているという次男さん。定職を持たずにひとり暮らしというのも、いまのコロナ禍では大変なこともあるでしょう。もし可能であれば、家族の現状を伝えた上で、実家に戻ってきて家計に協力してもらえないか、提案をしてみてはいかがでしょうか。同居して、アルバイトなどをしながら就職活動を行い、家計にも生活費を少しずつ入れてもらうことができれば、次男さんも家族もお互いに助かるはずです。

ひとりで月額22万円の収入を家計に入れるのは難しいかもしれませんが、働き手を増やしてお互い協力しあえば無理ではありません。

通信費と保険料に見直しの余地あり

食費やお小遣いなどはよく節約されてがんばっていますね。さらに家計を見直すなら、通信費と保険料に注目しましょう。

通信費は、現在4万円かかっています。同居している4名と、一人暮らしのお子さんの携帯電話、自宅の固定電話やインターネット回線なども含まれているのでしょう。今年3月に、各社からスマホの新料金プランが出ています。それに伴い、従来の格安スマホ会社もさらに料金改定を行っています。例えば、ワイモバイルなどは、格安スマホでありながら家族割も充実していますので、家族のスマホプランを見直すと大きく節約できるはずです。家族全員がスマホを持つようになったら、固定電話を解約することも検討しましょう。

現在、ご主人が通院中ということなので、医療保障は残した方がいいと思いますが、死亡保障については減額の余地があります。月々3万円の支出はかなり大きい固定費ですから、保障の減額や特約を外すなどして、保険料を半分以下に下げられないか検討してみましょう。

働き手を増やせば乗り越えられる

家族みんなで働いて、家計を支え合うことがこれからの家計には欠かせません。長年家事を一手に担って家族を支えてきたご相談者さんが新たに仕事に挑戦すること、家族が慣れない家事を担うようになること、いずれも苦労を伴いますが、それができれば、家計のピンチは乗り越えられます。力を合わせて頑張ってください。

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