はじめに
証券会社だからできる取引
証券口座を作ろうと思った人は投資に興味を持った人が多いですよね。では、証券会社でなければ出来ない投資とは何でしょうか。ざっと挙げてみましょう。
(1)国内株式(IPOを含む)
(2)米国株式など海外株式投資
(3)国内債券
(4)外国債券
(5)デリバティブ(先物取引、オプション取引)
(6)FX(外国為替証拠金取引)
(7)CFD
このあたりが、証券会社では扱っているけれども銀行では扱っていない投資商品になります。
これらの投資商品をポートフォリオに入れたいと思うのであれば、証券会社に口座を持つ必要があるのですが、結構、ハイリスク・ハイリターン型の商品も多くあります。国内債券や外国債券は、そのなかでも比較的リスク・リターンのレベルは低めですが、現状、世界的に金利水準が低いので、初心者がこれらに敢えて投資する意味はあまりないように思います。
株価指数先物取引やオプション取引などのデリバティブ、FX、CFDは商品の特性上、長期投資というよりは、かなりの短期トレード向けになります。
もちろん、この手の取引をしたい人にとっては、少額資金で大きな取引が出来るので、非常に投資効率が高く、大きなリターンも期待できますが、マーケットが大きく動くと、投資した資金の過半を一気に失うくらいのリスクがあるので、それだけのリスクを許容できる人向けです。正直なところ、投資経験の浅い人はあまり手を出さない方が無難でしょう。
証券会社選びの決め手は外国株式
このように、証券会社でなければ出来ない投資から、さらに消去法的に絞り込んでいくと、結局のところ残った投資商品は、国内外の個別株投資になります。つまり、国内外の個別株をポートフォリオに組み入れたいというニーズが出てきて初めて、「どの証券会社に口座を開くか」という話になります。そして、その際に決め手となるのは、外国株式です。
というのも国内株式の売買については、情報が豊富にあるだけでなく、売買手数料についても各証券会社、極限まで下げてきているので、正直、どこで取引しても大差がなくなってきています。
ただ、外国株式は違います。取扱銘柄数、外国株式に関連する投資情報の量、そしてリアルタイムで売買できるかどうかという点も含めて、しっかりチェックする必要があります。
特に最近は米国株式投資が人気を集めていますし、オンライン証券会社なども米国株式の取扱いに力を入れてきています。取扱銘柄数が多く、売買手数料が安く、かつリアルタイムで取引できる証券会社を選ぶとよいでしょう。