はじめに
資産を長持ちさせる手段5つ
資産を100歳まで枯渇しないようにしていくために、考えられる手は5つです。
1)支出を抑える
2)投資運用額を増やす
3)年金の受給開始を繰り下げて受給額を増やす
4)働く期間を延ばす
5)買う物件の金額を下げる
順番に見ていきましょう。
(1)毎月の支出を1.5万円抑える
毎月の支出を1.5万円抑えた場合、90歳まで資産を延ばすことはできますが、まだ安心とは言えません。
(2)投資金額を増やす
続いて、支出改善を行なったうえで、運用額を増やした場合にどうなるかを見ていきます。
4,200万円の預貯金から2,500万円の住宅購入をして、残りが1,700万円。生活防衛費を2年分624万円残し、残りを投資に振り分けると約1,000万円投資に回すことができます。一括で購入するとリスクがあがるので、200万円ずつ5年にわたって積み立て投資をおこなったとします。
65歳まで3%で運用ができたとして、65歳以降は1.5%の期待リターンにしています。すると、95歳まで資産推移が延びていきます。
(3)年金の受給開始を繰り下げて受給額を増やす
さらに、年金の受給開始を繰り下げるとどうなるでしょうか。
年金は、65歳以降、受給開始を1カ月遅らせるごとに0.7%支給額が増えますので、5年遅らせて70歳受け取りにすると、42%増になります。すると、計算上は100歳まで資産が延びることになります。
この場合、65歳から70歳までの間は、資産全体を1.5%の期待値に下げて運用し、投資した金額を取り崩すことになります。あまりリスクを取りたくなければ、資産の3分の1を米国株などのインデックス投資に回し、3分の1は現金で持っておき、現金から取り崩すほうがいいでしょう。