はじめに

年収2000万円でも不安な人たち

純資産1億円は確かに大金ですし、人生を変える力のある金額です。ただし、この1億円は使ったら無くなってしまうお金です。実は、純資産1億円以上あっても「将来が不安」という人は多くいます。実際に私も、「年収2000万円以上、純資産1億円以上だけども将来の不安を感じる」という方から相談を受けることがあります。

例えば、家の購入を考えているとして、23区内の一軒家を希望の大きさで買おうとしたら1億円と言えど一瞬で使うことができます。貯金もあっという間になくなってしまうでしょう。また、周りを見渡せば、5億、10億と持っている友人もいて、上をみたらきりがないと嘆く方もいます。

100歳までのライフプランで本当に安心できる?

FPとして今まで数多くのライフプランの相談を受け、相談者にキャッシュフロー表を作成してきました。実際に資産シミュレーションを一緒に考えて「このように収支コントロール・資産コントロールをすれば100歳まで資産が保てます」とプランを提案すると相談者に安心してもらえるのですが、一方で内心「実際の老後では不安を感じるかもしれないな」と思うことがあります。

48歳で1億円の資産があっても90歳でショートする?

例えば、世帯年収が1,050万円(夫750万円妻300万円)のYさん夫婦。45歳と42歳の夫婦の場合です。貯蓄は300万円。子供はいなくて、夫はゴルフが趣味。愛車で2週に1回はゴルフに行っています。妻も料理教室が趣味。犬を2匹飼っています。

今まで、貯蓄よりも「楽しむこと」を重視していたけれど、このままでは不安だということで相談にきました。このまま家計改善をしないと下記のような資産推移になります。

会社員で稼いでいるうちは良いですが、収入が下がり、働くのを止めた瞬間に資産がどんどんなくなっていきます。ちなみにこのシミュレーションでは現役時代よりも老後は支出を9掛けに抑えています。

この夫婦が今まで貯蓄をあまりしなくても気持ちに余裕があったのは、実は、昔から勤めている会社が上場し、ストックオプションを持っていたからです。その額、税引き後で1億円。ただし、この1億円を現金化できるのは3年後です。

3年後に無事1億円の資産が手に入った場合はこのようになります。

1億円あっても、今の生活を続け、老後9掛けくらいしか節約していない場合は、90歳で資産ショートしてしまいます。現在の平均寿命を超える90歳まで資産が保つなら良いと思う人もいるかもしれませんが、厚生労働省「令和元年簡易生命表の概況」の情報によると、女性の4人に1人は95歳以上まで長生きし、男性も4人に1人が90歳以上まで生きています。さらに、どんどん寿命が伸びているので、90歳までしか保たないと若干不安かもしれません。

ここから、5万円の支出改善と5万円の積立投資を行い、3%の複利運用を行った場合は、100歳まで資産が保つことになります。

多くのシミュレーションは、このように100歳まで資産を保たす為に何をすればよいのかというところで話が終わります。

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