はじめに

インターネットを利用する人が増え、テレビを見る人は減りました。NHKの調査で20代以下の半数は平日にテレビを見ないことがわかり、若い世代にとってすでに日常的なメディアではありません。さらにテレビはネット動画を見るためのデバイスになりつつある、という調査も。ライフスタイルとともにメディア接点が着実に変化しています。


メディア消費の軸足はテレビからネットへ

消費者が自宅で余暇に楽しむメディアの種類は、以前に比べ豊富になりました。かつて新聞や雑誌、ラジオ、テレビ程度でしたが、今は多種多様なコンテンツを配信するインターネットが大きな位置を占めています。その結果、メディアの利用状況が様変わりしたようです。

20代以下の半数はテレビを見ない

NHK放送文化研究所の調査レポート「国民生活時間調査2020 生活の変化×メディア利用」によると、ある1日にテレビを見た人の割合は2020年時点で79%です。2015年の調査では85%あり、この5年で大きく減少しました。

平日にテレビを視聴したかどうかを年代別にみると、テレビ視聴の減少傾向がはっきり現れます。

60代と70歳以上を除くすべての年代で、視聴した人の割合が大幅に下がりました。減少幅は若い年代ほど大きく、20代以下では約20ポイント少なくなっています。この年代は、1日にテレビを見る人は半数ほどしかいない、という状態です。

若い世代にとって、テレビはすでに日常的なメディアでないのかもしれません。

出典:NHK放送文化研究所 / 国民生活時間調査2020 生活の変化×メディア利用

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