はじめに

住宅ローンは10年後、いくら返済してもよい?

毎月の貯蓄額が10万円ですので、10年間では、10万円×12カ月×10年=1,200万円。ボーナスからの貯蓄額は100万円ですので、10年間では100万円×10年=1,000万円です。

元々の貯蓄は2,500万円ですので、10年後には4,700万円、手元にある計算になります。教育費としては、1,700万円確保できていればいいので、単純計算として3,000万円までは、返済に回してもよい計算になります。

ただし、学資保険に加入し、教育費を手当している場合には、その分の金額を差し引いて計算しても良いですね。教育費を確保できていれば、後はセカンドライフのため、更なる繰り上げ返済に回すことも可能になります。

差額部分の管理がポイントになる

支出額と貯蓄額の内訳を拝見しましたが、毎月の支出で23万円、ボーナスでは300万円の差額があります。すでに用途が決まっており、こちらに計上されていないだけかもしれませんが、差額部分に使途不明金はないのか? 無駄にしているものはないのか? を確認しておきましょう。

差額部分のお金の流れを明確にすることで、さらに貯蓄のペースが進むことも考えられます。住宅ローンの返済に回せる金額も多くなりますよ。

将来を見据えてお金の管理を心がけている相談者様のことですので、無駄遣いはないと思います。ただ、夫婦それぞれで働いていると、ストレスがたまったり、息抜きがしたくなったりすることもあると思います。適度に楽しむイベントを用意し、仕事もプライベートも楽しむことを心がけていってくださいね。

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