はじめに
住宅ローンの繰上返済は第2子が大学卒業後からでも遅くはない!?
この時期を乗り切るため、学資保険を含め、お子様おひとりにつき300万円程度の教育資金準備のほか、車の買い換えや、屋根・壁などの自宅メンテナンス費、給湯器の買い替えなど、この時期に出番がきそうな特別支出の準備も必要です。どのような支出がありそうか洗い出しておきましょう。加えて、生活費の半年分程度は予備資金として手元に確保しておきたいところです。
返済期間40年のローンを組まれており、完済予定はご主人が75歳となることから、10年後から繰り上げ返済も検討されておられるそう。ただし、前述のとおり、第1子が大学に進学されるまでに、ある程度、手元資金を残しておく必要があることを踏まえ、繰り上げ返済は慎重に計画を立てることをお勧めします。
ご主人が60歳のときの住宅ローン残高は1,600万円ほどです。シミュレーション上では、60歳時点の貯蓄額が1,250万円程度あることや、奥様のご両親から、まとまった財産を相続できることもあり、住宅ローン破綻に陥る心配はありません。繰り上げ返済は、第2子が大学を卒業されてから実行に移されても問題ないでしょう。
キャッシュ・フローでは、奥様のお父様が90歳のときに、相続が発生するものとし、同年に住宅ローンの一括繰上げ返済を実施しています。
老後資金は、夫婦の年金と退職金があればなんとかなる!
現役中の生活水準が高いと、退職後、急激に生活レベルを落とすのは難しいと思われます。どのようなセカンドライフを送りたいかにより、老後の目標準備額も変わってきます。
キャッシュ・フローでは、奥様が65歳時点で、5,000万円の金融資産があるため、ある程度、ゆとりある生活が送れそうです。思い通りの貯蓄が貯まっていなくても、3,000万円の退職金とご夫婦の年金があれば、生活水準をダウンサイズすればセカンドライフは成り立ちます。
これから、順調に現金貯蓄も積み上がっていきそうなので、奥様のおこづかいの範囲でされている積立投信も、ご夫婦の貯蓄額から、もう少し、金額を増やしてもいいのではないでしょうか。運用で資産を増やすことにも、是非、取り組んでいただければと思います。